イスラエル:我々はもはやアラブの敵ではない(1)
2019年11月04日付 al-Mudun 紙


■イスラエル:ネタニヤフ首相「我々はもはやアラブの敵ではない」

【n.p.:本紙】

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、もはやアラブ諸国はイスラエルを「敵」としてではなく、むしろ過激派組織やイランとの戦いにおける「必要な同盟国」として扱っていると述べた。

ネタニヤフ首相は、占領下のエルサレムで開催されたキリスト教国際メディア年次会議にて以下のように語った。「イスラエルはもはや『敵』として扱われるのではなく、むしろイスラーム過激派との戦いにおいて必要な同盟国として扱われている。イスラーム過激派というのは、スンナ派の過激派が主導するもの、すなわちアル=カーイダやダーイシュ(イスラーム国)、さらにはイランとイランに追随する者たちに指揮されるイスラームシーア派の過激派である」。

また同首相は次のように続けた。「アラブ諸国は、この過激化がイスラエルを危険にさらす以上にアラブ諸国を危険にさらしていると認めている。したがって、我々には共通の利害があるのだ。しかし、共通の敵に対して我々をまとめる共通の利害に加え、多様な分野において我々の関係は正常化し始めたのだ」。

さらに以下のように補足した。「我々が共通の利害を有するということは、必ずしも我々がアラブ諸国と同じ価値観を共有していることを意味するわけではない。私は、我々の周りのアラブ諸国が西洋的な民主主義国家であるとは考えていない。しかしアラブ諸国は、我々が協力しない限り、邪悪で巨大な力が我々を脅かし、変化を起こすことへの意志と我々市民にとってのより良い未来の実現に向けた希望がなくなってしまうことを理解している」。

そしてネタニヤフ首相は、イスラエルにとって最も重要なのは「イランが核兵器開発を実施しないことを保証することであり、我々はイランが帝国を築き、他国を占領する方向に向かうことを阻止する」と述べた。

(2)に続く

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( 翻訳者:堀内優希 )
( 記事ID:47984 )