シリア:シリア、ロシア両軍の攻撃の激化によりイドリブ郊外で死傷者
2019年11月05日付 al-Quds al-Arabi 紙

■シリア・ロシア両軍の攻撃激化により、シリア北部において民間人20人の死傷者

【ダマスカス:本紙、ヘバ・ムハンマド】

昨日(4日)月曜日、イドリブ郊外の西部および南部を狙った空爆により7人の民間人が死亡し、数十人が負傷した。今回の空爆はシリアとロシア両政府の残酷な政策の一環であり、両政府による緊張緩和地帯の南部区域制圧を受けて行われた。この攻撃により両国はダマスカスーアレッポ間の国際道路の支配と、トルコ政府に新たな戦闘現場の現状を押し付けること推し進めた。その一方で、シリア西部のラタキア郊外は激しい地上戦にさらされていた。

イドリブのシリア民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)のムスタファー・ハージ・ユースィフ隊長は本紙に対して、この地区で起きているのは「イドリブ西部・南部郊外への容赦ない攻撃である」と語った。また、砲撃はイドリブ西部ではジスル・シュグール市とその周辺の郊外、イドリブ南部ではカフル・ナブルとその周辺に集中していたと続けた。さらに隊長は、シリア政府軍の戦闘機はイドリブ西部郊外のジュファイル村のおよびジスル・シュグール市の住宅街を狙った結果、女性1人を含む民間人3人が死亡し、子供や女性を含む4人が重軽傷を負ったと明らかにした。

そして同隊長は、ホワイト・ヘルメットは9つの地区でロシア軍の戦闘機による11回の空爆と98発の砲弾を発射したことを記録した、と続けた。さらに、月曜日の午後、クラスター弾頭を搭載した爆発力の高いミサイルを含むミサイル18発がカフル・ナブルの住宅街を狙ったと語った。なお、これらのミサイルはイドリブ南部郊外に集結していたアサド軍部隊から発射されており、この攻撃によって民間人の家屋で火災が発生したという。

(後略)

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( 翻訳者:森友冴 )
( 記事ID:47985 )