米国下院:トルコ制裁法案を可決 アルメニア人ジェノサイドの認定も
2019年10月30日付 al-Watan 紙

■「アルメニア人ジェノサイド」を初めて公式に認定
困惑に陥るエルドリアン大統領
米国下院はシリア侵攻を理由にトルコ対する制裁法案を可決


【本紙:シリア】

米国下院は本会議で、シリア領土に対する最近の侵攻を理由に、対トルコ制裁を満場一致で採択した。さらに、トルコによるアルメニア人ジェノサイドを公式に認める法案を可決した。

サウジTVアラビーヤによると、米国議会は火曜日、圧倒的多数で今月9日に始まったシリア北部・東部への侵略行為に対して、トルコ政府および政府高官に制裁を課すようにトランプ大統領に求める法案を承認した。

法案に盛り込まれた制裁には、米国からアンカラへの武器輸出禁止、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の収入と彼の親族の財産の詳細な内容の開示をトルコ外務省に要求、シリアへの侵攻に関わったトルコ政府高官への制裁、トルコ国有銀行「ハルク銀行」の制裁対象リストへの登録などが含まれている。

制裁法案は、フルシ・アカル国防大臣やヤシャル・ギュレル参謀総長、バイラク財務大臣(エルドアンの娘婿)を対象としている。バイラク財務大臣は2013年「ウィキリークス」によってISILへ石油輸出(石油はシリア・イラク領内から略奪したもの)の便宜を図ることでISILの資金供給に関与したと疑われている。石油輸出はISILのシリア・イラク2国領内での軍事作戦の資金源となっている。

AFP通信社によると、さらに米国下院は、公式にアルメニア人ジェノサイドを認定する歴史的な決議案を可決した。

(後略)

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( 翻訳者:清水杏 )
( 記事ID:47989 )