シリア:アメリカが支配する油田の石油収入はシリア民主軍へ
2019年11月08日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ペンタゴン:シリアの石油収入は米政府でなくシリア民主軍に渡る
【ワシントン:アナトリア通信】
米国防総省(ペンタゴン)は、アメリカがシリアの油田から得た石油収入は米政府ではなくシリア民主軍に渡ると述べた。
これは、木曜日にペンタゴンの報道官ジョナサン・ホフマンが国防総省のウィリアム・ビルニー少将と共に同省本部で開いた記者会見での発言だ。
ホフマン報道官は、アメリカは「テロ組織ダーイシュとの戦いを継続するため、シリア民主軍への武器支援を継続している」と語った。
また、シリアの油田をアメリカが支配していることへの法的根拠に関する問いかけに対して、ホフマン報道官は「我々には自衛権利があり、誰もが我々がどこにいるのかを知っている」と答えた。
そして、「我々はテロ組織の攻撃からアメリカ国民を守る権利を所有しており、この地域での我々の活動はダーイシュが石油を支配するのを防ぐことを目的としている」と続けた。
さらに、同報道官は「我々はこの油田をダーイシュとの戦いにおけるシリア民主軍の資金源にすることを求めている」とした。
また、同報道官は「我々によるシリアの油田支配は、ダーイシュとの戦いという側面において、(ドナルド・)トランプ米大統領の大統領権限を根拠としている」と語った。
一方、ビルニー少将はアメリカのシリアのラッカ県アイン・アル=アラブ(コバネ)市からの撤退は安全に継続されていると述べ、シリアの領土におけるアメリカの存在は、緊張と暴力を軽減することに貢献したと指摘した。
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( 翻訳者:今井綾香 )
( 記事ID:48005 )