カイロ:「サバー」展、画家ワジェ・ヤッサーの意図は?⑴
2019年11月08日付 al-Quds al-Arabi 紙

画家ワジェ・ヤッサーの「サバー」展:古き時代に敬意を払う試み

【カイロ:本紙】

《サバー》は、カイロのピカソ・ギャラリーで開催中の、画家ワジェ・ヤッサーの展覧会のタイトルである。サバーとは(本来)アラブ音楽の旋法(モード)の一つであり、それが醸し出す悲しみ、孤独感、高尚さ、敬虔さのために中東の音楽愛好家に最も強い印象を与える旋法である。例えばコーランの朗読者の多くは(サバ―を用いて)朗誦を行っている。とりわけサバーはクルアーンの朗詠者たちの多くは、音楽会を通して義務を果たす。このようにして、この場所は孤独と孤立の様子を強く解釈するものと認識されている。その一方で、サバーは最も難しい音楽会の一つと考えられており、参加者が限定されており、多くの作曲家たちは離れて行く。彼らは楽曲の編曲に注意を払いながら近づくものの、ほかの演奏会へと逃れる。孤独感や孤立感 を強く表現すると見なされている。さらにサバーは最も難しい旋法の一つで(その使用は)一般的ではない。作曲家の多くはなるべく使わないようにしている。彼らは作曲するときサバーを使うかどうかよく吟味して、結局、別の旋法にするのである。サバーを使った代表的な曲の一つがこの演奏会の最も著名な歌の一つが、ウンム・クルスームの「愛は戦いである」で、作詞はバイラム・チュニスィー、作曲はザカリーやヤー・アフマドが手がけた。である。しかし我々は、今、ここで音楽について話題をテーマにしようとしているのではもない。し、テーマ(目的)は、ワジェ・ヤッサーの絵画に関係することでもない。と彼がこの展覧会のタイトルにサバーを選択して何を伝えたかったのかに選んだ意図 についてである。
 
⑵に続く

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( 翻訳者:YA )
( 記事ID:48013 )