ボル県のムドゥルヌ郡でアラブ人顧客のみに販売され、城のような建築物ということで話題にあがっているブルジュ・アル・ババス計画を行っている企業に関して、2018年に出された破産決定が裁判所によって撤回された。サロット・グループのメズヘル・イェルデレン社長は裁判期間中に負債の50パーセントを清算したことと、プロジェクトが2021年に終了することを述べた。
ムドゥルヌ郡で2011年に建設が始まった732軒の別荘、ショッピングセンター、ホテル、2つのコンベンションセンターがあるプロジェクトの中で、城のような邸宅のうち350棟が建設中であるが、カタール、バーレーン、クウェート、ドバイ、サウジアラビアの顧客に販売された。アラブ系顧客の分割払いが当時滞ったことと、会社の経営戦略に生じた問題のためにブルジュ・アル・ババスという名のプロジェクトを所有しているサロット・テルマル・グループは、2018年6月に破産申請をした。裁判所は会社に3か月の期間を与えた。期間満了とともにイスタンブール第3商業裁判所は9月にサロット・グループ傘下の3社に関して破産決定を下した。城のような建物で反発を招き、郡の建築と歴史的連続性に適応していないために、地域住民たちも反応を示した計画が中止となった。
■破産決定の中止
会社側の異議によって2019年1月、当該のプロジェクトに関する販売と建設の継続許可が下りた。プロジェクトにおいて建設と販売作業が続く際に、サロット・グループはさらに裁判所が下した破産決定を上訴した。イスタンブル地方裁判所第17民事小法廷はサロット・グループに属する3社に関して与えられた破産決定を撤回した。会社の破産申請は却下された。
■プロジェクトは2021年に完結
デミルオレン通信(DHA)が電話で取材したサロット・グループのメズヘル・イェルデレン社長は、裁判所の決定を前向きに受け止めていると語った。裁判中に負債の50パーセントを清算したと語るイェルデレン社長は、プロジェクトを2021年に終わらせることを述べた。
■歴史的連続性への懸念
ムドゥルヌ郡に住む人の何人かは、スローシティの称号をもっており、ユネスコの文化遺産リストに立候補しているムドゥルヌ郡の歴史に建築物がそぐわないことを述べた。当該地域の何人かの住民はというと、プロジェクトの完成が郡に雇用を生み、郡の発展に貢献するだろうと述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:齋藤 楓 )
( 記事ID:48063 )