学生証がもたらす利益の活用を望む人は、大学の通信教育に登録する。通信教育に登録し265リラを支払えば、205リラの[交通機関利用のためのプリペイド式ICカード]イスタンブルカードの月額料金を学生割引で40リラまで下げられる。この方法を用いて交通機関では年間1715リラの利益を受けられる一方、映画や博物館での割引にも活用されている。アナトリア大学だけでも270万人の通信教育の学生のうち220万人は形だけの学生である。
生活費が限られているために買い物のセール期間を待っている人々が、支出を抑えるために取る方法がとても興味深い。最近、注意を引いた方法は、学生割引活用のため通信教育に登録することである。市内の交通機関で使用されているイスタンブルカードの月額料金支払いに学生割引を利用したいと考える多くの人が、 様々な大学の通信教育に登録していると言われている。このように、交通費で月間142リラ、年間1715リラの利益を受けている。
■745リラに下がっている
一般人は、イスタンブルカードの会員となるために205リラの月額料金を払っている。これは、年間2460リラの支出である。しかし、同じ人が[エスキシェヒルにある]アナトリア大学の通信教育に登録すると学生証が手に入る。手に入れた学生証を使用してシステム上から登録し学生割引のICカードを発行できる。このようにして月額料金を40リラまで下げることができる。通信教育の学費はというと、260リラである。このようにして、学費とICカード交通費で年間合計745リラを支払うことになる。アンカラで公共交通機関の学生割引は46%であり、イズミルでは53%である。通常の条件で、学生は前後期の学費を払う一方、ICカードを買うため登録する人々は前期の学費を払って自分に必要な学生証を手に入れる。
■カードのために2つ目の大学
イスタンブル大学を卒業して写真家となったケリム・Çは、「卒業後、少しの間、移動のために使用したICカードは学生割引だった。料金が高かったため2年前にアナトリア大学通信教育部観光旅行学科に登録した。学費として220リラ支払った。しかし、学生証を手に入れた後、登録を更新しなかった。その時、80リラだった学生用のカード料金が40リラに下がっていれば、さらによかったが。1日でバス、地下鉄、メトロバスを頻繁に使用しているため、注意しなければならない」と話した。
アクデニズ大学を卒業後、イスタンブルで生活を始めた27歳のジャヒト・Aも学生用のICカードを手に入れるために昨年通信教育に登録した。ジャヒト・Aは、「通勤のために1日で頻繁に公共交通機関を利用していた。解決法として、通信教育に登録することを見つけた」と述べた。
■220万人の形だけの学生
2018-2019学生年度のデータによると、アナトリア大学通信教育学部では実際に受講する54万2千人の学生を含む合計277万5156人が登録されている。つまり、220万人が形だけの学生である。
■1800万枚のカードに35億リラの支払い
イスタンブル広域市電子マネー支払いサービス株式会社の2018年活動報告書によると、イスタンブルで1800万枚の使用中のイスタンブルカードが存在し、1日600万を超える利用がある。2018年に合計20億4559万3222回の入退場で使用され、年間合計35億リラの支払いがある。
■博物館でも割引がある
学生証は公共交通機関での利益だけにはとどまらない。映画、博物館、一部施設で割引がある。例を挙げると、多くの地域で博物館と遺跡の入場に使用される博物館カードの料金が大人70リラであるが、学生割引によって30リラまで下がる。週末にとてもにぎわうアタテュルク樹木園の入場料は20リラであるが、学生は7.5リラである。映画館や劇場でも学生割引は、20%から30%適用される。
■兵役についても利用していた
最新の金銭代納兵役法が制定される前は、多くの人が学生になる道を選び兵役を先送りしていた。このため、通信教育部と私立大学が開設した学費制で学位論文を要さない大学院を選択していた。金納兵役が認知されるようになると、国立大学の大学院への申し込みは60%、私立大学への申し込みは50%減少した。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:48093 )