共和民主党(CHP)のクルチダルオール党首は、トルコの力強さと威厳を保つため、そして共和国が平等な条件の民主主義によって報われるように、政府に呼びかけを行ったと述べた。
CHPが81の県にある県庁と市庁に送る目的で製作したパンフレットで、クルチダルオール党首が寄せたメッセージが注目を集めている。「危機からの脱出と正常化のために緊要な5つの原則の呼びかけ」というタイトルで製作されたパンフレットには、クルチダルオール党首の以下の言葉が掲載されている。
「トルコは17年間統治されておらず、独裁状態に陥っている。今日私たちが迎えている危機は、経済的な危機だけではない。現状は政治的な危機である。法治国家の原則と民主主義を放棄した独裁政権は、トルコに災厄をもたらしている。巨大なトルコ共和国という国家に保険はないのである。」
■「私たちの軸は6本の矢」
「100年前、あらゆる委任統治を拒み、独裁政権に対して独立を主張したCHPの党首として、平和、安寧、幸福、生産、収入、繁栄に関して、私は国に責任を負っている。というのも、国家独立戦争において、この美しい国の国民たちが誇りと信念と覚悟を持って、独立と自由のために戦い、私たちに美しいトルコを託したのならば、私たちの使命もまた、この共和国に民主主義でもって報いることなのだ。無条件の民主主義のために私たちが持つ軸は独立、発展、成長、自由、共和主義、革命主義だ。私たちの軸は6本の矢である。起きている問題に対し、決して誰一人とて絶望させはしない。」
クルチダルオール党首は、トルコの力強さと威厳を保つため、そして共和国が平等な条件の民主主義によって報われるように、政府に5つの原則の呼びかけを行ったと明らかにし、次のように述べた。
■「国民に説明する」
1.大統領は中立でなければならない。―なぜなら憲法によれば、大統領はトルコ共和国およびトルコ国民の団結の象徴だからである。
2.公正のために司法は独立していなければならない。―なぜなら裁判所が政治的権力の制御下に入れば、その国に公正はないからである。
3.国家を統治する者は潔白でなければならない。―なぜなら健全に機能する民主主義においては、国家のお金を支払う者はその使途をすべて国民に説明するからである。
4.経済危機の代償を生産者に、汗水垂らして働く者に、請求してはならない。―なぜなら経済危機の原因は、生産者や労働者の国民ではないからである。
5.外貨を介して与えられる保証は、トルコリラに換えなければならない。―なぜなら国家に対し外貨建ての事業を請け負う者は、全く危機の影響を受けないどころか、危機を好機に変える者たちだからである。貧しい人々に清算をさせないために、ドルで行われる取引は早急にトルコリラへ換えなければならない。
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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:48144 )