イラク:イラン領事館で放火
2019年12月02日付 al-Quds al-Arabi 紙


■在ナジャフ・イラン領事館で新たな放火、デモ参加者はアル=ハキーム墓地を燃やすことを主張

【バグダード:本紙】

イラクのアーディル・アブドゥルマフディー首相が国会議長宛に辞表を提出し、新首相選出の準備に向け政府が暫定内閣に移行したのにも関わらず、イラク中部・南部における抗議運動はいまだ継続している。ナジャフ県では統制不能の前兆が見られるが、状況は一層エスカレートし始めている。

イラクの治安関係者筋が伝えたところによれば、昨日(12月1日日曜)、複数の身元不明者がイラク南部ナジャフ市のイラン領事館に対し新たに放火を行った。人的被害はなかったという。

ナジャフ警察の上官である同筋は、以下のように述べた。「複数の身元不明者が、在ナジャフ・イラン領事館に火を放ち、治安部隊が到着する前に逃走した。」

同筋は「現在、市民防衛隊が鎮火を試みている」と加え「領事館は火がつけられた際には完全に無人だった」と指摘した。

領事館に火をつけられたのはこの四日間で二度目である。デモ参加者が、水曜から木曜にかけての夜(11月27日╶11月28日)に領事館内で放火を行った。また、この放火により建物の広範が焼失した。

時を同じくしてデモ参加者たちは、アル=ハキーム廟に放火することを主張していた。ナジャフ市中心部では、多くの抗議者が、シーア派の故宗教関係者の支持者であるとして、逮捕、殺害されている。ムハンマド・バーキル・アル=ハキームは、イスラーム革命最高評議会の創設者と目されており、2003年8月29日に爆薬を積んだ自動車の爆発によりナジャフで殺害された。アル=ハキーム廟には、多数の図書室や、宗教・学問のセンター、さらには「アル=ハキーム家墓地」が含まれている。

(後略)

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( 翻訳者:難波奈央 )
( 記事ID:48177 )