エジプト:エジプトでパレスチナの旗を掲げることは犯罪である(2)
2019年11月22日付 al-Quds al-Arabi紙

■エジプトでパレスチナの旗を掲げることは犯罪である(2)

【本紙】

ある活動家はこの事件に対して、「その(逮捕された)人物は、イスラエル国旗を燃やすことでスィースィー大統領に近い人物を侮辱した容疑で起訴されることを恐れていた(から代わりにパレスチナ国旗を掲げた)」とコメントした。実際のところ、このウィットに富んだコメントは、図らずも一族の名誉を傷つけられた者や、狼のように国旗を掲げる者を攻撃する者たちを突き動かすロジックに近いものだ。そして、エジプト人だけではなく、アラブ人がパレスチナ人について心を痛めることは道徳的義務であり、通常多くの人々にとって政治を超えた次元での事柄であると考えているにも関わらず、アラブ諸国の政権や治安機関の野蛮な振る舞いは、人々にアラブの為政者とイスラエルは繋がりがあるのだろうという気持ちにさせる。

そもそも事の発端は、アラブ諸国の政権が権力とは占領であり征服であり、弱い者いじめであると理解していることにある。これによって、アラブ諸国の政権や治安機関の高官たちが国民に対して抱く感情は、パレスチナ人の感情よりも、占領者たるイスラエルの感情に近いのだ。そして、パレスチナ人へ心を砕く一切の気持ちも、支配層の持つ権力への批判だとみなされる警官の前述の行動も直接的に理解されるだろう。このことは、「アラブ諸国の占領」とは権力を伴うものであることを示唆しているとともに、政権が自国民の殺害や弾圧の用意をして「占領」を維持していることにつながる。おそらく例外となるのは、アラブの国が独立や主権、そして祖国について語るときに主張しているように、パレスチナ人を自国民と見なさないというものだ。先の警官たちの怒りはそのちょっとした例に他ならない。

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(翻訳者:藤原路成)
(記事ID:48191)