エルドアンの「夢」、イスタンブル運河総費用は750億リラ
2019年12月07日付 Hurriyet 紙
交通省は、「イスタンブル運河」の日程を発表した。費用が総額750億リラとなるこのプロジェクトは、60%が2023年までに完成するとされている。
交通インフラ整備省は、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が「自分の夢」と呼び、エクレム・イマームオール・イスタンブル広域市長が「殺人プロジェクト」と呼ぶ「イスタンブル運河」の建設日程を、2019年~2023年の戦略計画の中で明らかにした。これによると、「ボスフォラス海峡の交通の負担を軽減する国際的な運河を作る」ために建設が計画されているイスタンブル運河は、2023年までにその60%の完成を目標とするという。このプロジェクトの費用は総額750億トルコリラとなる計画で、2023年までに450億トルコリラが費やされると予測されている。戦略計画では、「入札プロセスでの異議による遅れと、投資コストが非常に高いことから民間部門の積極性が不足していること」がプロジェクトのリスク面と評価されている。
■人工水路
このプロジェクトでは、黒海とマルマラ海の間に人工の水路を開通させる予定だ。長さ40km、幅150メートル、深さ25メートルとなる計画のこの運河が開通すれば、ボスフォラス海峡はタンカーの通過に対しては全面的に閉ざされる。
イスタンブルに2つの新たな半島、1つの新たな島ができる。イスタンブル運河の周辺に作られる新たな居住区は、4億5,300万平方メートルとなる。
■戦略計画
関連する環境影響評価事業でイスタンブル運河が再び議題に上る一方、交通インフラ整備省は、「イスタンブル運河」の建設日程を2019年~2023年の戦略計画の中で明らかにした。戦略計画では、「海上交通の発展と海の文化を普及させる」目的のもと始められたこのプロジェクトの目標は、「ボスフォラス海峡の交通の負担を軽減する国際的な運河を作ること」として発表された。戦略計画では、プロジェクトの2023年までの部分の詳細が定められた。1年目は準備に費やされ、2年目には10%、3年目には20%、4年目には30%、5年目には60%を完成させる予定だ。イスタンブル運河は、以前の発表では共和国建国100周年にあたる2023年に建設が完了するとされていたが、2023年に60%のみ完了されることが、省の目標となる。
■周辺に現代的な街を建設
戦略計画では、「入札プロセスでの異議による遅れと、投資コストが非常に高いため民間部門の積極性が不足していること」がプロジェクトのリスク面と評価された。今後の戦略の間には、「自然と環境の維持に最大限の配慮が払われる。プロジェクトのプロセスは、出資する各委員会・組織との力強い協力のもとで進められる。運河周辺では、都市の変容とともに現代的な街の建設が支援される」との条項も記された。費用が総額750億トルコリラとなるイスタンブル運河のために、2023年までに450億トルコリラが費やされると見られている。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:48215 )