コラム:誰が強いイラクを望んでいるのか
2019年12月09日付 al-Quds al-Arabi紙

■誰が強いイラクを望んでいるのか?

【ハイファ・ザンカナ】

イラク大統領と国民議会は、首相の罷免と政府の解散の後、抗議者の要求と犠牲者の血に見合った臨時的な後任の指名に向けて何をためらっているのだろうか?有権者中18%の得票率を得て選任された国民議会は何をするつもりなのか?一方で有権者の82%はこれに対立していたことになるが、彼らは現在、複数の県や都市の広場で宗派主義や腐敗、雇用問題についての抗議運動を行っている。これら問題については特にここ16年間の大卒者を中心に、若者を悩ませているのだ。イラクは世界において最も豊かな石油輸出国の一つとみなされており、1日に400万バーレルを輸出し、その国家予算は1120億米ドルに達する(人口がイラクの2倍であるイランの来年度の予算は350億米ドル)。しかし一方で、広場で殉死していく大学卒業者たちは恵まれず、彼らのポケットには日に一ドルよりも少ないお金しかない。

占領者と協力し、宗派主義を打ち立て、国の富を略奪したような懐かしい政治史はこの際さておこう。国民から祖国への帰属意識を奪い、また、民兵組織の長や、腐敗したマフィアからの仕事や金銭を享受している者に奉公するような顧客としてのアイデンティティを作り上げたこの16年間からはこの際離れよう。ここ六週間、すなわち10月1日に抵抗運動が勃発して以降の(政治家の)行動記録だけを省みよう。そして故アブドゥルカリーム・カースィム氏がかねてより繰り返していた「過去のことは水に流そう」という言葉に倣おう。

(後略)

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(翻訳者:難波奈央)
(記事ID:48254)