カタール:スポーツに政治・法律問題を持ち込むな
2022年11月24日付 al-Quds al-Arabi 紙


■公正な意見がカタールでの西側の協議事項を打ち負かす

【ビラール・タリ―ディー:本紙】

ワールドカップで初めて、スポーツと政治との激しい論争の対立が巻き上がった。欧州のいくつかの国は以下のような特別な側面を主張している。つまり、ワールドカップにイスラム文化や伝統や思考を守るアラブ諸国が開催する世界的なイベントの中に人権問題のための特別な状況を持ち込もうとしている。サッカー世界連盟は、アラブ・イスラム社会の挑発を意図したものや、この世界的イベントを開催したアラブ・イスラム諸国の現象を終わらせることを意図した、非スポーツ的なことからは距離を置く決定をした。
この論説でこれらの国々の立場の詳細や巻き起こった圧力や運動に対してとった方法の詳細を議論するつもりはない。詳細についてのこのような議論は、国際関係や政治論争の側面から学ぶことができる。その圧力の背後の意図は国際紛争の本質からはかけ離れておらず、それはエネルギー部門がおおきな焦点でもあるのだが。この問題を考察するために十分な兆候が出るまで、将来のために、その議論は先延ばしする。
しかし、この段階での重要な議論は、思想的、法律的、価値観的にどの位かかわっているのかとその理論を歪曲しているということである。なぜなら、この件は法律領域には当てはまらず、スポーツの領域だけに適用され、それは単に表現に過ぎない法律問題と論理のすげ替えが望まれているからである。
初めに我々は、いくつかの欧州諸国がカタールに対して行ったキャンペーンは2つの焦点に絞られていた。1つは、外国人労働者の権利に関するもので、2つ目は、国際法上の協議事項に関するもので、アラブの文化的な平等性のキャパシティーの欠如に関するものであった。そこでは、1つ目の問題はそのままにして、法律問題だけを残し、その問題を矮小化し、同性愛問題にすり替えている。
このことは3つの重要な側面を提起している。一つ目は、法律上の正当性で、幅広い法律案件をもたらす、すべての論証があるか。2つ目は、法律に関する国際理解の程度と3つ目はスポーツ領域における論理すげ替えの正当性である。

(後略)

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( 翻訳者:廣瀬治基 )
( 記事ID:48282 )