温泉観光、10億ドル稼ぎ出す
2019年12月22日付 Yeni Safak 紙


トルコ国内の温泉施設には、1年中、外国人75万人をはじめとする300万人の旅行者が訪れ、約10億ドルの収入をもたらした。

2017年に設立された地熱健康観光協会(TESTUD)は、病院や温泉施設、リハビリセンターを持ち、専門の保健スタッフらからなる183名がいる。同協会のヤヴズ・ユルク会長は、TESTUDの今年の活動に関する評価を行った。

ユルク会長は、トルコの高齢者・障害者ケア施設に関する外国の保険会社や保健機関への国内外での教育・紹介活動を行いつつ、近隣諸国をはじめとする全世界に紹介するための努力を行ってきたと述べ、その一環として、1年中ロシアをはじめとする多くの国々や都市を紹介のため訪問したと説明した。

ユルク会長は、昨年モスクワで開かれたトルコ・ロシア・ハイレベル協力委員会の会合で、両国の大臣によって「2019年トルコ・ロシア相互文化観光年趣意書」に署名したことに言及し、このようにして両国の文化を互いに紹介する目的で文化、芸術、観光の分野で何十もの重要な活動が開催されたと述べた。

ユルク会長は、TESTUDとして、トルコとロシアで活動する代理店の間に橋を架け、約5億ドル規模の合意に署名したと明らかにし、トルコの温泉観光からさらに分け前を得るために努めると強調した。

■「41県に1,500か所の地熱源」

ユルク会長は、3方を海に囲まれており、ヨーロッパ、アジア、中東への飛行距離が短いことが、トルコが観光業の面で好まれるという点で非常に重要な要素であると指摘し、「重要な地熱ベルトの上に位置するトルコは、源泉の豊富さとポテンシャルの点から世界で上位7位の国の間に入り、ヨーロッパではトップであると認められている。我が国の41の県に、地熱の存在の見込みや効能の特徴を持つ約1,500の温泉が存在しており、温泉施設の質と可能性も日々改善している。しかし、2019年にトルコで温泉規定書類があるのは、260施設のみだ」と話した。

ユルク会長は、トルコを温泉観光の目的で最も多く訪れたのは中国、ドイツ、韓国、日本、ロシア、アメリカ、イギリス、マレーシア、スペイン、ブラジル、アゼルバイジャン、ノルウェー、ルクセンブルク、チェコ、北キプロス・トルコ共和国(KKTC)、ジョージア、トルクメニスタン、クウェート、バーレーン、イランの人々であることを指摘し、交通の点で空港からの近さと施設へのアクセスの容易さから最も幸運な県は、ブルサ、デニズリ、ヤロヴァ、アンカラ、ダラマン、イスタンブル、イズミルであると述べた。

ユルク会長は、「トルコの温泉施設では、1年中、外国人75万人をはじめとする300万人の旅行者から約10億ドル規模の収入が得られた」と述べた。

ユルク会長は、ドイツ、イタリア、チェコ、イスラエルからやって来る旅行者が減少したにも関わらず、温泉観光に加えて文化ツアーも行われているため、より多くの外貨が得られたと指摘し、「観光客は、諸々込みの滞在システムで平均650~750ドルの間の外貨を使うが、オルタナティブ・ツーリズムにおける出費は1,000ドルを超え、このおかげで我が国により多くの外貨が得られている。この一環で、観光業の観点から裕福な国々による海や砂、太陽を目当てとした観光と同時に、温泉療養やオルタナティブ・ツーリズムという枝も重視する必要がある」と評価した。

■ビトリスに源泉

ビトリス県タトヴァン郡で、民間企業によって調査が開始され、その結果、ヴァン湖岸の深さ470メートルの場所に60℃の地熱による天然でミネラルを含む温泉源を発見した。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:48305 )