エジプト:弁護士団はルクソールの像をカイロへ移送することの中止を求める
2019年12月31日付 al-Quds al-Arabi 紙


◼️エジプトでの訴訟が、ルクソールの雄羊像をタハリール広場へ運ぶことの中止を訴える

【カイロ:本紙】

独立した人権団体である社会・経済的権利のためのエジプトセンターに属する弁護士らは、(古代)エジプト研究者のモニカ・ハンナ教授と人民議会メンバーであるハイサム・ハリーリー議員を代表し、行政司法裁判所における、ムスタファー・マドブーリー首相とのハーリド・アナーニー観光・遺跡大臣に対する訴訟を行った。「タハリール広場の装飾に用いるため、カルナック神殿のナフターニーブ城後方の祝いの間の第一広間から、4つの羊の像をカイロに搬送する計画の中止を取りやめるというネガティブな決定」の取り消しを求めるためだ。弁護士らは訴訟の中で以下のように述べた。「搬送計画は計り知れない価値を持つ遺産の分断する危険性をはらんでおり、当該決定はこれらの石像を歴史的名所から差し引くことでこの本質を損なってしまう」。

当訴訟は、「『新たな行政首都の広場群を装飾するコンペティションの例に習い、像を元の場所から引き抜く代わりに、移送が必要な像の複製デザインコンペティションを計画することの取りやめ」といった首相と遺跡大臣によるネガティブな決定の取り消し」を要求する。また当訴訟は、憲法や法律の条文あるいはヴェネツィア憲章やユネスコ条約に基づいている。

(後略)

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( 翻訳者:藤垣順気 )
( 記事ID:48353 )