トルコ映画:「吟遊詩人たちが私たちの道を照らす」-第二回国際友情短編映画祭にて受賞作品発表
2019年12月17日付 Hurriyet 紙
コンペティションの大賞はタフシン・オズデミル氏の映画『パントル』が獲得し、イラン人監督のシャフラム・マスラフ氏の『ピース・セメタリー85』という映画が第二位を、オヌル・ヤウズ氏の『大地』という映画が第三位を獲得した。
故アシュク・ヴェイセルを記念して、3日間に渡り開催される第二回国際友情短編映画祭の受賞作品が決定した。
委員長であるレイス・チェリク氏を筆頭に集った審査員は、ヴスラト・サラチュオール氏、ニマ・ジャヴィディ氏、アド・ハサノヴィチ氏、フェイヤズ・ドゥマン氏から構成され、コンペティションには11か国から参加した16の短編映画が評価された。
合計62か国から750作品が出品をした映画祭はグランド・ペラ・エメク会館で行われた受賞式典は、サズのアーティストであるアミルハン・カルタル氏がアシュク・ヴェイセルの民謡を歌唱してスタートした。
コンペティションに参加する映画作品の予告編も上映された式典では、タフシン・オズメン氏の『パントル』という映画が獲得して、イラン人映画監督のシャフラム・マスラフ氏の『ピース・セメタリ―85』という映画が第二位を、オヌル・ヤウズ氏の『大地』という映画も第三位となった。
トュルク・クズラユン氏が授与した「クズライ友好賞」はイランのリダ・ファズィル氏の『ディス・サイド・アザー・サイド』という映画が、フォノ映画社が授与した「技術貢献賞」はユルマズ・オズディル氏の映画『重荷』が獲得した。
夜にはまたベテラン俳優のギュルセン・トゥンジェル氏と編集者のメヴリュト・コチャク氏に対して「友情名誉賞」が贈呈された。
■「吟遊詩人たちの遺産は私たちの道のりを照らし出してくれる」
映画祭のディレクターであるファイサル・ソイサル氏は、式典で行ったスピーチにおいて、人々が自己中心的な態度から解き放たれて、自分自身に対して、真実に対してそして正義に対して親友となることの重要性について言及された。
第二回国際友情短編映画祭に対して様々な国から参加した人々と、支援をしてくれた人々たちに対して感謝をしたソイサル氏は、以下のように語った。
「私たちは幸運なことに、この悪しき時代においてメヴラーナのような、アシュク・ヴェイセルそしてピール・スルタン・アブダル、ユヌス・エムレ、そしてさらには現代の時代におけるその名を数え上げることが出来ない程のそのほかの詩人たちを含む吟遊詩人たちの遺産が、私たちの道のりを照らし出してくれています。芸術家たち、詩人たち、作曲家たち、画家たちそして映画監督たち、彼らは軽薄でそしてポピュラーであるのとは真逆に私たちを、つまりは人間というこの哀れな存在の本質的な問題を取り上げて、私たちに新たな発見と知識の領域を提示してくれるのです。私たちは自分たちに属する最も誠実でそして本物の知識を一つの芸術作品の道を通して手に入れましょう。芸術作品は私たちの肉体に、心にそして精神世界に触れるという点から計り知れない力を持っているのです。」
ベイオール市長であるハイダル・アリ・ユルドゥズ氏も国際友情映画祭がトルコ映画界の名の元に、幸多きものになることを願っていると述べて、ベイオール氏もこれから先の日々に芸術とツーリズムのポテンシャルを高めていくつもりであると話した。
ユルドゥズ氏は、またスピーチにおいてアタテュルク文化センターのようなベイオールにおいて続いている修復作業に関する情報を与えた。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
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