トルコ・ストリームとは何?どこを通る?
2020年01月08日付 Milliyet 紙


トルコストリームの弁が開かれる。金閣湾会議センターで開催される式典とともにプロジェクトは始動する。この熱い展開ののち、「トルコストリームとは何か?」「トルコストリームはどこを通過するのか」という問いがトレンドとなった。さて、この話題についての情報とは…。

トルコストリームで新たな進展。ロシアの天然ガスをトルコへ、トルコからヨーロッパへ運ぶトルコストリームのための式典が設けられようとしている。トルコストリームの弁が開けられる際、その担い手は、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とロシアのウラジミール・プーチン大統領である。さて、 トルコストリームとは何か?どこを通っているのか。

■トルコストリーム・プロジェクトとはなにか?

ロシアから始まりトルコ経由でヨーロッパへ天然ガスを運ぶトルコストリーム・プロジェクトが天然ガスの輸送を開始することは、トルコとロシアの両国関係の中でエネルギー分野で新たなステージと考えられている。

157億5000万㎥の天然ガスを運ぶキャパシティを持つ2つのパイプラインを作り出したプロジェクトは、特にヨーロッパの南部の国々にとって重要性を持っている。

このプロジェクトによりロシアの天然ガスは初めてトルコ経由でヨーロッパに届くことになる。トルコストリーム・プロジェクトはトルコの西のパイプラインから得た天然ガスを直接トルコへ運ぶ一方で、同時にヨーロッパにある国々にとっても新たなルートととなる意味を帯びている。このようにトルコはヨーロッパのエネルギー安全保障に対して貢献する国という立ち位置を強めている。

■どこ経由なのか?

トルコ・ストリーム、もしくは正式名称トルコストリームは、ロシアから始まり黒海経由でトルコへ移動する予定の天然ガス・パイプラインの名前のことである。プロジェクトの提案はトルコへある国が訪問した際だった。それは2014年1月1日、ロシアのウラジミール・プーチン大統領によって行われたものであった。それ以前に計画されていた北部ストリーム・プロジェクトの代わりとなったこのプロジェクトは、2016年の10月10日に締結された政府間協定とともに、正式なものとなった。

パイプラインはアナパの近くにあるルスカヤ圧縮機ステーションから始まると計画されていた一方で、トルコのどこを入り口とするかはまだ決められていなかった。パイプラインのトルコにおける出発点が決められた時、ガズプロムがパイプラインの敷設を開始するものと予想されていた。同時に二つのパイプ敷設船が黒海で準備するものと期待されていた。

パイプラインの予定されている推定輸送キャパシティは年間で315億㎥であり、トルコがこのプロジェクトで一年で157億5000万㎥の天然ガスを得て、残りの157億5000万㎥の天然ガスはヨーロッパへと送ると考えられている。しかしながらトルコ とギリシャの国境線からヨーロッパへと送られる天然ガス・パイプラインがこの容量の天然ガスを移動させるために十分なキャパシティを持っていないとの懸念がある。ヨーロッパエネルギー委員会のマロシュ・シェフォコビッチ委員長は当該パイプラインが顧客たちの需要を上回っていると明らかにした。結果としてロシアとトルコの間の交渉は今現在も完了していない。

トルコとロシアの間を直接繋ぐ初の天然ガス・パイプラインであるブルーストリームは2005年に活動を始めた。その後、拡大計画の枠組みの中で「サウスストリーム」という名称に変更された。2009年ロシアのプーチン大統領は、黒海の下を通り、サムスンからジェイハンまで延びる、同時にシリア、レバノン、イスラエル、キプロスを含む「ブルーストリーム1」プロジェクトを発表した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:西田 萌 )
( 記事ID:48391 )