トルコ文学:古き良き時代の「音楽が彩るベイオールの愛」-ヤセミン・オゼキ氏から新作小説『アンゲリキとメフメト』
2020年01月16日付 Hurriyet 紙
舞台は1970年のベイオール・・・本の主役はため息の出るような美貌の持ち主ギリシャ人女性アンゲリキ、そしてもう一人はというと浅黒い肌のトルコ人の若者メフメトである。彼らの愛は、何年もの間人々の口に上り、決して忘れられないものとなるであろう。アンゲリキは、高校を卒業したばかりで、魚市場にある祖父から受け継いだ酒場で父親のパナヨティスと共に仕事をしている。母親のエレナの「女の子だけで飲み屋で仕事ができるのかい?」という咎めの声には耳を貸さず、父親よりも腕を上げようと奮闘中だ。
メフメトはこの酒場のちょうど真向かいにあるレバー屋の息子で、レバー屋で働く一方で、父親のオスマンのオスマンがメフメトが兵役をしている時に購入した二つとなり合っている店である八百屋を営んでいる。お互いの父親は商いの親友同士であり、母親たちはジハンギルで知り合った。二人の若者は家族が自分たちのために企んでいる計画を知る由もなく、お互いに恋に落ちる・・・
さてその後は?
この物語の続きはヤセミン・オゼキ氏の新作小説『アンゲリキとメフメト』のページの中だ・・・かつて『私の二つの目デスピナ』というタイトルの小説で知られたオゼキ氏は、この新刊でまた一つの愛の物語を語っている。特筆すべきはトルコ芸術音楽の、何世代もの記憶に残る美しいメロディの伴奏だ。ヤセミン・オゼキ氏は、小説のそれぞれの章に、忘れる事の出来ないトルコ芸術音楽の作品のタイトルを付けた。
『アンゲリキとメフメト』は、チュナル出版社から刊行され読者と邂逅している。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
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