ジャラールの「アル=ズィヤーラ」アラビア語版が出版
2020年01月14日付 Al-Ahram 紙
【本紙】
ラービウ出版社は直近、第51回カイロ国際書籍フェアの開催に際し、物語集である「アル=ズィヤーラ(訪問)」を出版した。著者はイラン人のジャラール・アル=アフマド氏、アラビア語訳 はシャイマー・サーディク氏である。
ジャラール・アル=アフマド氏は最も著名なイラン人作家の一人で、1940年代後半で最も重要なトピックや問題を含んだ傑作文学作品によって文学界に影響を与え てきた。
この作家は自身による初めての物語集「アル=ズィヤーラ」で、貧困、悲劇、階級闘争の問題を体現し、民話は同書における大きな割合を占めた。アフマド氏はイラン社会の多くの慣習・伝統に精通しており 、(同氏によって編纂された)信仰や慣習、芸術、民話のひな型といった民族的遺産 は、社会の問題や否定的側面を読者に伝える役割を果たした。これらの遺産は同時に、当時の時代環境に対するジャラールの皮肉と嘲笑を表現しており、社会の構成員間の関係の実態や一般民衆の生活、彼らの考えの実態 を浮き彫りにしている。
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( 翻訳者:山下聡一郎 )
( 記事ID:48457 )