エジプト:複数の人権団体が当局を非難
2020年01月25日付 al-Quds al-Arabi 紙


■人権団体「エジプト当局は法令第488号を用いて、ジャーナリスト、学者および政治家を投獄している」

【カイロ:本紙】

エジプトにおける複数の独立系人権団体は、当局が2019年度法令第488号に基づき、新たな容疑者を投獄し、これらの監禁を行っている現状を批判した。当局は、(容疑者の)職業分野や逮捕状況・時期、取り調べ環境が多様かつ異なっているにもかかわらず、多数の著名なジャーナリストや人権活動家、政治家および弁護士を同一の起訴状を根拠とした逮捕の対象にしている。

この声明に署名した組織の中には、カイロ人権調査センター、エジプト人権機構、コミッティー・フォー・ジャスティス、ナディーム・センター、権利と自由のためのビラーディー・センターが含まれている。

これらの組織は改めて、この法令を取り消し、容疑者全員を釈放することを求めた。また、テロ組織に関わりがあるとされる者に対し、具体的な組織の定義を行うことなく同様の容疑を適用することを止めるよう求めた。同様に、SNSを通じたフェイクニュースの拡散を停止するよう求めた。(こうした拡散は)意見を自由に述べ、自身の経験に基づいて、あるいは職務の文脈において公共の批判や分析を行うという自然権を行使しようとするすべての人間を罰するために行われた措置であった。

また同組織は、容疑者の一部がこの法令のもと拘留期間中あるいはその直前に晒されていた大規模な人権侵害や拷問、強制的失踪についての真摯な調査を開始することを求めた。

(後略)

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( 翻訳者:藤原路成 )
( 記事ID:48471 )