モロッコ:西サハラ・カナリア諸島間の海上国境をめぐってスペインと緊張状態に
2020年01月25日付 al-Quds al-Arabi 紙


■スペインは、モロッコがカナリア諸島に属する海域を併合しつつ海上国境を画定した場合、国連に訴えることをほのめかしている

【ロンドン:本紙】

スペイン政府は、モロッコがカナリア諸島に属する海域を西サハラの海上国境沿いに併合した場合、国連に告発を申し立てる予定である。この問題は、直近数年における両国間の最初の緊張状態となる。

モロッコは今週水曜日、西サハラ地域における海上国境を承認した。これには国際海洋法を根拠として、スペインが自国に属すると考えている海域が含まれており、同域は経済水域として知られている。

木曜日には、ラバトを訪問したスペインのアランチャ・ゴンザレス・ラヤ外相が、ナースィル・ブーリータ外務大臣を含むモロッコの当局者らと会談し、サハラとカナリア諸島の間の海上国境画定を含むいくつかの議題が取り扱われた。同会談においては、このデリケートな問題に現実的な政策を課さないこと、また(当事者同士が)冷静さと対話をもって問題の解決にあたることが同意された。マドリードは、モロッコが海上国境の地図をまだ公表していないことを明らかにしているため、懸念の必要はない(とされる)。

自治権を有しており、サハラに面しているカナリア諸島政府は、この問題における緊張に関して懸念を表明している。モロッコの当局者らとの会談の直後、スペインの外相はカナリア諸島に赴き、(同)地域政府と面会した。同面会においては、モロッコがこの群島の水域に違反しないこと、反対の場合には行動を起こすことが(スペインによって)保証された。

(後略)

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( 翻訳者:塚本梨咲 )
( 記事ID:48482 )