シリア:政府軍の攻撃のため87.5万人が避難民に
2020年02月17日付 al-Quds al-Arabi 紙
国連:ロシアに支援されたシリア政府軍による攻撃のため87万5千人が国内避難
【本紙:アンマン】
国際連合は月曜日、「ロシアの支援を受けたシリア政府軍が武装敵対勢力の制圧のため12月1日からシリア北西部で実施した攻撃のために、女性と子供が大部分を占める約87万5千人のシリア人が避難し、この4日間の避難民は4万人に上った」と報告した。
国連人道問題調整事務所(OCHA)のデイヴィッド・スワンソン報道官は、「直近のトルコ国境付近への避難民は、連日激しい戦闘が行われているシリア西部のアレッポ市から逃れて来た」と述べた。
さらに、「過去10週間に避難した者のうち50万人は子供である」と付け加えた。
「国連は月曜日、21世紀最大の人道危機を引き起こしているシリア北西部イドリブ市への砲撃を中止するよう呼びかけた」とマーク・ローコック人道問題担当国連事務次長は、声明で発表した、さらに彼は、イドリブでの継続的な危機は「恐ろしいレベル」にまで達していると警告した。
ローコック氏はさらに「21世紀最大の人道危機は、国連安全保障理事会と影響力のある国が、それぞれの利益をさておき、共同で人道的処置を講じることによってのみ未然に防ぐことが可能である。そして唯一の選択肢は停戦である」と述べた。
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( 翻訳者:金子将己 )
( 記事ID:48567 )