イスタンブル、大気汚染深刻
2020年02月19日付 Hurriyet 紙

イスタンブルでは最近もやがかかって汚染された空気が蔓延している。
入ってきた最新の知らせによれば、特にカルタル、エセンユルト、そしてファティフでの大気汚染が健康に悪影響と言えるまでのレベルに達した。もやがかかり汚れた空気の原因はというと、トルコの高気圧の影響と、そしてこれと関連して気温の反転、つまり、気温が高度の上昇に伴い低下すべきところ、上昇する状況が生じているということだ。
専門家はイスタンブルにおいて、特に大気汚染が最もひどいエセンユルト、カルタル、そしてファティフの地区で発生しうる呼吸器系の障害に対して、警報を鳴らしている。大気汚染が深刻となっている地域で生活している人たちに対して警告をしているトロス教授は、これらの地区で住んでいる人たちに対してもう少しの注意をすること、体を疲れさせる行動を避けることが最も大切だと言った。


■イスタンブルで大気汚染はなぜ増加したのか

イスタンブル工科大学航空宇宙科学学部気象エンジニア学科の教員であるヒュセイン・トロス教授はイスタンブルの大気汚染がなぜ悪化しているのかをこのように説明した。

「現在、トルコ上に見られる気圧システムが原因で天候において風がない状態だ。

風がないために汚染源である自動車、家、その他施設から出てくる汚染物質は分散することができない。第二に、汚染物質にとって最も重要なのは、気温の反転であり、現状で本当にとても大きな気温の反転がある。

汚染源から出てきている汚染物質が分散することがないため、地上レベル、つまり私たちの呼吸のレベルにとどまっているということだ。
このため、私たちは何日間かより汚染された空気に直面している。

この結果として、普段以上に大気汚染が起きている。大気汚染をよりよく理解するために、6つの異なるレベルで分けられている。緑の場合、大気の状況は良いということになる。

黄色になった時は、大気が普通レベルだということである。オレンジになった時は警戒レベル、赤になった時は健康に悪影響、紫は悪い、茶色は危険という意味になる。現時点のイスタンブルはとても少ない地域において緑、つまりより多くの地域で普通、そして不健康のレベルにあるということがわかる。
この原因は気象条件にある。」

■エセンユルト、アクサライ、カルタル地区に住んでいる人たちは注意!

現在イスタンブルで大気汚染が最も深刻な地区を挙げたトロス教授は実際、当然地形と関係があること、その地域に近いエネルギー資源と関係していること、つまり交通機関、工場、加熱プラントと関係していることを述べた。

現時点でカルタル地区、エセンユルト地区、アクサライ地区での大気汚染は健康に悪影響を与えるレベルにある。その他の地区では普通、もしくは敏感なレベルにある、と述べた。

■体を疲れさせる行動を避けよ

大気汚染が深刻な地区で暮らす人々に対して警告を発しているトロス教授はこの地区で暮らす人たちはより警戒するべきだ、ということ、体が疲れる行動を避けることが最も重要だと言っている。

とりわけ呼吸器系の病気を持つ市民たちが注意することが効果的だ。大気汚染は地球規模で人々にとって最も重大な問題の一つである。

なぜなら私たちが吸っている空気は呼吸器システムを始め、肺、心臓の血管システム、さらには脳に至るまで健康問題の原因となっているからであると言った。

■トルコ全体が警戒しなくてはいけない。

もやのかかった空気の影響が明日以降少なくなっていくと言ったトロス教授は、明日西から新しいシステムがやってくる。と述べた。

とりわけ今夜はより注意深くならなくてはならない。健康の観点から可能な限り、汚染物質を生み出す要因を避けなければならない。

例えば公共交通機関をなるべく使い、自家用車を使わないこと、家でもし天然ガス、その他燃料を使っているのなら、可能な限り少なくすることが効果的だ。公共施設をなるべく使わないようにすることも効果がある。

実際トルコ一般として多くの点に今日もう少し注意深くならなければならない。気温の反転と高気圧が問題となっているため、気温が分散しないのだと言った。

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( 翻訳者:西田 萌 )
( 記事ID:48574 )