WHO:イラク、新型コロナウイルスの感染阻止、向こう2か月が正念場
2020年02月23日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■WHO(世界保健機関)が言及
イラク:新型コロナウイルスの収束段階まで2か月 イラクに防護具を供給


【バグダード:本紙】
 WHOイラン代表アダム・イスマイール博士は日曜日(2020年2月23日)、気温の上昇に伴い新型コロナウイルスの伝搬力が弱まる可能性を指摘して、気温が高くなる前のイラク国内でのウイルス感染発生を(食い止めねばならないと)警告した。

 イスマイール博士はテレビインタビューで次のように述べた。「まずイラク保健省の迅速な対応にお礼を申し上げる。中国で新型コロナウイルス感染が発生した直後、素早く現地の約64人の留学生を特別機で帰国させ、さらに帰国後2週間の隔離措置を施したおかげで、1人の感染者も出なかったからだ。」

 「イランで感染が出現したことには非常に驚いた。それを受けて政府は、イランとの検問所を封鎖した。特に国境検問所では、今後2ヶ月間で100万人単位のイラン人の入国が見込まれる、(イラク政府は)イラン人の入国を防ぎ、イラン人との接触を防ぐために、イラン国境の21の検問所を一時封鎖した。」

 「イラン国民とイラク国民への対応を検討するために、われわれは両政府と十分に協議しなければならない。われわれは全員の安全を確保するために、適切に任務を遂行する」と続けた。

 特にイラクの医療制度について、イスマイール博士は次のように述べた。「イラクは2003年の(イラク)戦争から2014年のISILとの闘いまで、どの国も経験したことのないような時代を過ごした。かつてイラクは40年間、中東で最高の医療制度を誇っていた。(戦争によって)受けたダメージはいかなる国にとっても負担である。今、閣僚たちも医療制度の悪さを認識している。」

(後略)




 

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( 翻訳者:中村観月 )
( 記事ID:48597 )