アブドュルハミト2世に送られた甲冑、初の展示
2020年02月25日付 Milliyet 紙


日本の明治天皇からアブデュルハミト2世に贈呈された甲冑、日本の勲章、日本の寺院を模した細工が宮殿コレクション博物館で初めて展示されている。

オスマン帝国と大日本帝国の間における文化的な関係と共通の歴史に光を当てるという観点から極めて貴重な収集品とされる甲冑、日本の勲章、寺院を模した細工が宮殿コレクション博物館で初めて展示されている。日本の明治天皇の甥である小松宮(原文ママ、彰仁親王)とその妻がアブデュルハミト2世を訪問した後、明治天皇から送られたこれらの品々はトプカプ宮殿から引き取られて宮殿コレクション博物館へ移された。

■「日本の明治天皇が喜びを述べていた」

これらの品々がスルタン・アブデュルハミト2世に贈呈された理由を説明した宮殿コレクション博物館のギュルレル・カラヒュセイン館長は以下のように語った。
「トプカプ宮殿が国立宮殿管理局へ移管されるに伴って行われた作業中に確認されたこれら日本の品々を、宮殿コレクション博物館の訪問者に公開する場が設けられた。この品々は以前はトプカプ宮殿にあった。日本の明治天皇の甥である小松宮夫妻がアブデュルハミト2世を訪問された。この訪問は公式なものではなかったが、夫妻は温かな接見の栄に浴した。アブデュルハミト2世は彼らを非常に好意的に接遇した。さらには彼らに様々な階級の勲章が贈られた。小松宮夫妻の帰国後、日本の明治天皇はこの訪問の喜びを表した手紙を送った。手紙とともに大日本帝国の最高位勲章である(原文ママ)「大勲位菊花大綬章」を贈り、喜びを表した。この勲章の後ろには、日本語で「大勲位菊花大綬章、1887」と書いてある。他の贈り物は1892年に日本から贈られた甲冑だ。この甲冑の中には盾と刀、長旗も入っていた。この甲冑には400年以上の歴史がある。1615年の大阪夏の陣でも使用されたと推測されている。なぜなら甲冑の胸の部分にある跡があるからだ。これも日本の商人によってオスマン帝国に運ばれ、アブデュルハミト2世に贈呈された。この甲冑は世界でも限られた都市にあると知られている。寺院の細工も日本の天皇によって即位25周年の記念品として送られた。これもまた非常に特別な展示品だ。」

■宮殿コレクション博物館で展示されている

訪問者は、日本の明治天皇によってアブデュルハミト2世に贈呈された品々をベシクタシュにある宮殿コレクション博物館で見ることができるようになる。博物館は月曜以外の曜日に訪問者を迎え入れる。

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( 翻訳者:岸本成美 )
( 記事ID:48598 )