ギリシャが放置のシリア難民、海上に11時間
2020年03月04日付 Hurriyet 紙


チャナッカレ県のアイヴァジュク郡からギリシアのレスボス島を目指した違法移民の一団が、同国の沿岸警備隊によってボートのモーターと燃料を外され、海上のど真ん中で死の危機に晒された。トルコの浅瀬へ逃れて電話で救助を要請した移民らは、11時間後にトルコ沿岸警備隊によって救出された。アフガニスタン国籍のケビル・ムハンメディさんは、一部始終を携帯電話で記録した。

アイヴァジュク郡では、ヨーロッパ諸国に逃れようとした移民たちが、3日間続いた悪天候のために、待機し続けている。天候の回復を待つ移民らは、土地の寂れて荒れ果てた建物に滞在している。

移民の一人、アフガニスタン国籍のケビル・ムハンメディさんは、次のように語った。
「友人たちと一緒に数日前にゴムボートに乗ってギリシアのレスボス島へ向かうために出発しましたが、ギリシアの沖合で沿岸警備隊員によって停止させられました。ギリシアの沿岸警備隊が私たちのボートからモーターとガソリンを取り上げ、海上のど真ん中で死の危機に晒されたのです。オールを漕いでトルコの沿岸に辿り着き、ハロー沿岸警備緊急要請ダイヤルに電話をかけて援助要請を行いました。11時間後にトルコ沿岸警備隊員たちによって救助され、アイヴァジュクへと連れて行かれました。」

海の中で起こったことを携帯電話のカメラで記録したムハンメディさんは、次のように語った。
「私たちのボートのモーターとガソリンを彼らは持って行きました。誰一人として私たちに手を貸さないのです。私たちはレスボス島へかなり近づいていましたが、海の真ん中で取り残されました。」

「再び越境を試みるために、現在のところは天候の回復を待っている状態です。天候が回復すれば出発します。天候が整わなかったために向かうのをあきらめる人もいます。私たちは戦争から逃れて来たのです。ギリシアへ行きたいのです。ギリシアに逃れたくても、ギリシア警察は私たちに許可を与えません。私たちに対して武器を突き付けたのです。私たちは強行突破を試みるつもりです。もしも自分たちの故郷へ戻れば、恐らく彼らは、私たちをそこで殺すことでしょう。」

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:48630 )