レバノン:ディヤーブ首相がユーロ債返済の猶予を決定
2020年03月07日付 Al-Nahar 紙
■ハサン・ディヤーブ首相がユーロ債返済の猶予を決定したと発表
【本紙】
レバノンのハサン・ディヤーブ首相は、レバノンの外貨準備高の消耗を停止するため、ユーロ債返済の猶予を決定したと述べた。
ディヤーブ首相は、官邸から国民に向けられた演説の中で「この例外的状況は、レバノンを岐路に立たせる前例のない危機の反映であり、政府は財政状況と可能選択肢に関して熟考した。我々の外貨準備高は緊急かつ危機的なレベルに達しており、レバノンは3月9日を支払期限とするユーロ債の返済を一時猶予することを余儀なくされた。この金額によって、レバノン国民に対する基本的な生活必需品の供給を保証する必要があるからだ」と述べた。また「支払いを猶予するという本日の決定は、消耗を停止し公益を保護すると同時に、堅実かつ新たな基盤の上に、強固かつ持続可能な経済を構築に向けた改革の包括的プログラムに着手するための唯一の手段である」と付言した。
首相は以下のように続けた。「我々の今回の決定は、レバノン国民を保護し、尊厳ある生活を彼らに保証するための能力を国家に回復させるという我々自身の決意による。在外の債権者や、銀行口座から資金を引き出すことができない国民に対し、(返済金を)支払うことがどうしてできようか」。
(後略)
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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:48641 )