イスラエル:新型コロナ・ウィルス対策で前例のない措置を講じる
2020年03月15日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イスラエルはコロナ対策に前例のない措置を講じる…ネタニヤフ首相の公判も延期

【ナザレ:本紙】

イスラエルは、国内で新型コロナ・ウィルス感染症の患者数が増加しているなか、感染拡大を防止しようとして前例のない措置と緊急対策を発表した。こうしたなか、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が、この危機を個人的な政治目的のために利用しているとの疑念が起きている。

ネタニヤフ首相は、厚生、財務両大臣との共同記者会見で、大学や学校に続いて、レストラン、カフェ、劇場、博物館、式場、大型ショッピング・センター、幼稚園を閉鎖すると発表した。

首相はまた、10人以上が集まるのを禁止し、各人が2メートルの距離を保ち、1台の旅客車輌に2人以上の客を乗せて旅行を行うのを禁止するとも発表した。さらに、政府機関が住民の受け付けを停止し、インターネットを通じて必要なサービスの受けるよう提言した。イスラエル当局は、企業や雇用主らに、可能な限り、従業員が在宅で業務にあたることができるようにするよう呼びかけた。また、学校の閉鎖を受け、イスラエル当局は高校の全国試験を中止、各高校の内部試験の結果をもってその結果とする可能性を検討している。イスラエル教育省は、学生約200万人に向けて、遠隔教育プログラムを実現すべく取り組んでいる。これは、大学に対しても同様だが、このような状況は先例がない。

(後略)

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( 翻訳者:原実都姫 )
( 記事ID:48673 )