長距離バス、運行中止ーコロナウイルス対策
2020年03月28日付 Hurriyet 紙


イスタンブル県のアリ・イェルリカヤ県知事は3月28日17時以降の市外へのバス運行を中止したと発表した。新型コロナウィルスの流行を理由としたバスでの移動制限の後、バスターミナルに訪れた利用者はチケット料金を見て何が起こったのかと驚いていた。20日前にマルディンから訪れたアリフ・アクブルトゥさんは「マルディンからは90リラで来ました。今は280リラで帰ることになります。これほどの値上げがどうして起きるのか、わかりません。私はここ20日間でこれ以上の交通費を払っていません。」と話した。

内務省は新型コロナウィルス(COVID-19)との戦いのなか、都市間のバス移動は28日17時以降県知事府の許可を得て行われるとの発表し、その後7月15日民主主義バスターミナルでも最終便が出発する。

イスタンブルのバイラムパシャのバスターミナルにある多くのバス会社は、28日17時以降の一時的な都市間移動の制限を理由に、夕方の便の運行を取りやめた。

バス会社を運営するムスタファ・アクブルトゥ社長がおこなった発表では、金曜日の定期運行便の制限を行い、県知事府による決定の範囲内で50%の割当を申請したと伝えた。

エルドアン大統領の発表後、アクブルトゥ社長は28日17時までは運行を行うことを述べ、「17時以降の日時の(便の)乗客には運行キャンセルを通知した。全ての運行を延期する。」と述べた。

アクブルトゥ社長は運行キャンセルの情報を通知して利用者がバスターミナルに来ることを予防し、ニュースを知った利用者たちも理解を示してくれていると述べた。別のバス会社で働くサドゥク・ボズィクさんは、28日14時以降に出発するはずだったドゥズジェ行きの全便が取りやめられたと話した。ボズィクさんはインターネットでチケットを購入した乗客に運行のキャンセルを電話で伝えたと話し、何日か前まででバスは満員となっていて、17時以降に乗車を求める乗客が多くいると語った。

◼️「一席残っていて、間に合いました」

故郷のディヤルバクルに向かうためにバスターミナルで待っていたカスィム・ギュミュシュさんは普段はラマダン月に帰省するよう計画するが、通知を理由に28日に出発することに決めたと話した。

ギュミュシュさんは「(バス移動は)禁止になると聞きました。夜23時半に探したときは、まだ1席残っていました。私はぎりぎり間に合いました。イスタンブルで働いていました。子どもが恋しくなり、帰省したかったのです。仕事も残してきましたが、行かなければなりません。職場の同僚4、5人もドゥズジェへ向かいました。」と話した。

◼️チケット料金値上がり

20日前にマルディンからイスタンブルへ来て、ある建設現場で仕事についていたアリフ・アクブルトゥさんは「あの時、トルコではこんな事態(新型コロナウィルス)はありませんでした。だからこそ私たちも働きに来られました。昨日決定が取られて、職場は閉鎖されました。私たちも突然の決定をして、強制的に家に帰ることになりました。」と話した。

アクブルトゥさんはまずチケットを見つけなければならなかったが、見つけたチケットはとても高かったと話し、「20日前はマルディンから90リラで来ました。今は280リラで帰ることになります。これほどの値上げがどうして起きるのか、わかりません。私はこの20日間でこれ以上の交通費を払っていません。」と述べた。

アクブルトゥさんはチケット料金を聞いてバス会社に問い合わせたと話し、「なぜここまで高くなっているのか聞きましたが、「このような決定が取られたからだ。すでに全席が埋まっている。だからこちらもこの値段から提供している。」と言っていました。何によって決めているのか、それもわかりません。」というように話した。

故郷のシャンルウルファへの帰省を考えていたオスマン・イフサンさんも病人のためにイスタンブルに来たが、チケットを購入できないため強制的にここに残らざるをえなくなったと話し、「1台車があり、その料金も350リラになると言っています。私の手元には20リラしかなく、クレジットカードは使えません。私が来たときに150リラで買いました。だからすこし問題があります。知り合いや妻、友達を待っています。あちらから来る人がいればおそらく電話をかけてくると。」と話した。

◼️乗客はバス移動のために県庁から許可を取る

内務省が新型コロナウィルス(COVID-19)との戦いのなかで出している通知によれば、都市間のバス移動は28日17時以降、県知事府からの許可のもと可能となる。

移動許可が出されるバスはしかし、移動経路上で県のバスターミナルで停車し、停車したバスには県の県知事府によって移動許可が出せる乗客の上限までで空きがある場合に許可が下りる。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:48726 )