パレスチナ:「土地の日」に振り返る…イスラエルによる占領とコロナの災禍(1)
2020年03月30日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「土地の日」(注1)に…イスラエルは17万軒の住宅を破壊し、2100万ドゥーナム(注2)の土地を没収、そして300万本の木を引き抜いた
【ガザ:本紙】
イスラエルによる攻撃の監視に特化した研究センターは、イスラエルによる占領の開始以来パレスチナ人を襲った苦難を検証した。何よりもまず、終わらない入植プロジェクトのためにパレスチナ人の土地を奪おうとするイスラエルの試みの下、苦難は彼らの土地で続いているのだ。
「土地の日とイスラエルのコロナ」の表題のもと、アラブ研究協会付属の土地研究センターは、占領下にあるパレスチナの現状について44回目の「土地の日」に際して検証を行った。その中で同センターは、「記念日を迎える一方で2つのパンデミックがパレスチナを破壊している。それらは『コロナのパンデミック』と『占領のパンデミック』である」と強調した。
また、「国際人道法に違反し国際的な正当性を逸脱したシオニストの占領は、パレスチナ人の住宅・家を破壊し、彼らの土地や財産、建造物を没収・略奪し、そして彼らの木を引き抜いただけでは飽き足らず、アメリカのドナルド・トランプ大統領もやってきて、国際的な正当性に挑戦してエルサレムを占領国家イスラエルの首都であると承認し、パレスチナ国家の領土に建設された入植地を承認し、それを合法だと認めたのだ」と主張した。
(2)に続く
注1:「土地の日」とは、1976年に行われたアラブ人の所有する土地接収の際の衝突で、アラブ6人が警察に射殺された事件の記念日。
注2:「1ドゥーナム」は1000平方メートル。
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( 翻訳者:大西由莉 )
( 記事ID:48740 )