パレスチナ:イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人5000人にコロナの脅威
2020年03月31日付 al-Quds al-Arabi 紙
■コロナはイスラエル占領下の刑務所のパレスチナ人5000人を脅かす
【ラマッラー 、 ガザ:諸通信社】
パレスチナ人囚人協会(PPSMO)は月曜日(30日)、イスラエル人の看守2人がコロナウイルスに感染したことを受けて、イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人囚人5000人が、コロナウイルスに感染する可能性があるとの懸念を表明した。
声明の中で、非政府組織であるPPSMOは「占領下の刑務所で、看守と調査官の中でコロナ感染者が確認されたことを受けて、囚人5000人の運命についての大きな懸念がある」と述べた。
また、「占領下の刑務所の管理者によって課された、囚人たちの家族や弁護士の訪問中止といった更なる隔離措置のせいで、囚人たちの状況に関する直近の情報を得ることが困難である」と指摘した。
P P S M Oはまた、「中立的な国際医療団体が、囚人たちを検査し、彼らの安全を確認するようイスラエルに圧力をかける必要性」を強調した。
なお、同日の早朝にパレスチナ解放機構傘下のパレスチナ人捕虜・元捕虜協会(CDA)は、「イスラエル当局はイスラエル人の看守3人がコロナウイルスに感染したと公表した。そのうち2人はオフェル刑務所の刑務官で、残りの1人はラムレ刑務所にいる」と報告した。
同時に、複数のパレスチナ人組織は赤十字国際委員会に、コロナウイルスの感染が拡大する中で、介入を行い、イスラエル刑務所の囚人を保護するよう呼びかけた。
(後略)
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( 翻訳者:井口利奈 )
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