シリア:国連はコロナによる壊滅的な影響を危惧し停戦を要請
2020年03月31日付 al-Mudun 紙


■シリアにおけるコロナ:国際連合は壊滅的な影響を危惧

【本紙】

ガイル・ペデルセン国連シリア特使は、コロナウイルスと戦うために即時停戦を呼びかけ、またウイルスと闘うために全ての地域のシリア人を支援するよう国際社会に要請した。

ペデルセン特使はCCTV(閉回路テレビ)を介して行われた国連安全保障理事会のブリーフィングにおいて、「シリアはウイルスを封じ込める能力を脅かす重大な危険にさらされている。そしてその原因は、大規模な住民の移動、国内避難民のキャンプや拘置所における深刻な過密状態、および一部の地域では消失してしまったほど脆弱な行政機構にある」と述べた。

また特使は、「我々は停戦による継続的な戦闘のない期間が必要だ。それにより、シリア全土に張り巡らされている前線を超えて協力が行われるようになる。我々は明日ではなく、今実行する必要がある」と続けた。

一方、3月の安全保障理事会議長国を務めている中国は、同国がシリアに対する「恣意的且つ一方的措置」と評している制裁がシリアの新型コロナウイルスと闘う取り組みを停滞させるとして、これを直ちにそして完全に解除するよう要請した。

(後略)

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( 翻訳者:谷崎優貴 )
( 記事ID:48754 )