モロッコ:コロナで外出禁止、貧困地区では困難(3)
2020年04月01日付 al-Quds al-Arabi 紙

◼︎自宅待機はモロッコの貧困地区では困難

【ラバト:本紙】

スフヤーンは以下のように強調する。「私は何も持っていない。どうやって食べ物を買うのか?わからない。途方に暮れている。」毎日午後6時から衛生マスクをした治安部隊が「タカッドゥム」地区をはじめ各地区の路地に展開する。住民を自宅に戻るよう強制するためだ。ある青年はパトロール隊の前で拡声器越しに叫ぶ。「自分の家に帰れ!それがお前にとって最善だ。この危険な病気から自分自身を守れ!」

文句を言わず従う人もいれば、急を要する買い物の時間が欲しいと要求する人もいる。また中には身を隠し、治安部隊が姿を消してから通りに戻る人もおり、時治安部隊は(外出禁止に)従わない人を追いかけ、捕まえなければならない。

パトロール隊は毎日のお決まりのひとコマとなった。ある人は自宅に留まって小さな窓や家の屋根からその光景を見る。またある人はそれを携帯電話に記録するのだ。

最新の正式な報告書によれば、「衛生緊急事態」に違反したとして約450人が逮捕された。彼らを待ち構えている刑罰は禁錮3ヶ月または130ドル相当の罰金である。

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( 翻訳者:源島菜月 )
( 記事ID:48791 )