モロッコ:国王が海上国境を画定する法律を承認
2020年04月03日付 al-Quds al-Arabi 紙


■モロッコ国王が海上国境を画定する法律を承認

【ラバト:本紙】

モロッコの国王ムハンマド六世は、同国の海上国境を画定する二つの法律を承認した。これらの法律が官報で公表される以前、モロッコ当局は議会両院の承認を得て水域を完全かつ実質的に区分していた。またこれに先立ち、スペインでは同二法に対する懸念が生じており、同二法が規定する水域を(領海として)有する西サハラの分離を試みるポリサリオ戦線がこれを拒否していたにもかかわらず、同様の処置は実施された。

同二法には、モロッコの法的管轄権をサイーディーヤ(北西端に位置する町)からラ・アグエラ(南西端に位置する町)までの全ての海域にわたって拡張する規定が含まれており、今後は国連が注目を集めることになるだろう。なぜなら、モロッコ、スペイン両国は地中海と大西洋、特にモロッコ南部地方とカナリア諸島の間に密接した水域を有しており、両国間で重複する水域に関して、モロッコ政府とスペイン政府双方が満足する合意に達した場合、国連がモロッコの要求を承認するからである。「アフバール・ヤウム」紙は、国王ムハンマド六世が「コロナ危機」の最中に自国領海の国境画定の承認を発表したと報じた。また同紙は、「コロナ危機」に関しモロッコがより少ない打撃で済んでいるのに対し、スペインは大打撃を受けており、新型コロナウイルスによってメディア、政治、経済が混乱に陥っているマドリードでは(海上国境の画定承認のニュースに)それほど大きな関心が集まらなかったと報じている。

(後略)

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( 翻訳者:塚本梨咲 )
( 記事ID:48800 )