パレスチナ:「土地の日」に振り返る…イスラエルによる占領とコロナの災禍(2)
2020年03月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

土地の日に…イスラエルは17万軒の住宅を破壊し、2100万ドゥーナムの土地を没収、そして300万本の木を引き抜いた

【ガザ:本紙】

また同センターは占領の結果パレスチナの土地に降りかかっている災禍を検証し、以下のように述べた。

「パレスチナ人が彼らの土地から追放され始めて以来、イスラエルは17万軒以上の住居を破壊し、2100万ドゥーナム以上の土地を没収し、300万以上の木を引き抜いた。さらにはパレスチナ人住民に日が差さないよう、広大な人種差別的な壁を700kmにわたって建設し、約900もの軍事バリケードやゲートを設置し、そして1400km以上の入植用のバイパス道路を切り開いた。」

「イスラエルは約528の入植地と開拓地を建設し、入植者が再び『パレスチナを窒息させる国家』を形成している。この『パレスチナを窒息させる国家』というのは、2012年に世界が認めたもので、1967年の境界線に基づき、歴史的にパレスチナの土地であった区域の22%でしかない現状の(パレスチナ自治)区内に建設されており、西岸の入植者の数は約85万人に達している。」

「現在、世界中全ての人々がコロナの流行との戦いに従事しており、パレスチナ人はWH0の指示に従い、隔離や活動を最小限にとどめ、仕事を取りやめている。そんな時に、『占領者イスラエルは、パレスチナの土地への攻撃を目的として入植者を派遣し、破壊活動や木の引き抜きを行い、さらには羊と牧人を追いかけまわしている』。また、イスラエルはこの困難な状況の中、入植地の拡大および法的措置を取れないパレスチナ人に対する破壊と退去の決定の発表を行っている。さらには、ヘブロンの町や入植地の近隣地域で起こったのと同様に、イスラエルの兵士がパレスチナの都市や村でコロナウイルスを広めようとしているのだ。」

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( 翻訳者:大西由莉 )
( 記事ID:48801 )