エジプト:ムスリム同胞団がコロナ対策委員会を設置(1)
2020年04月05日付 al-Quds al-Arabi 紙
【イスタンブール:諸通信社】
エジプトのムスリム同胞団「新型コロナウイルスとの戦いにおいて、政治的・思想的に対立している場合ではない」
エジプトのムスリム同胞団は昨日日曜日、「コロナとの戦いにおいて、思想的・政治的に対立している場合ではない」と述べ、コロナウイルス対策委員会の立ち上げを明らかにした。
これは外国に拠点を持つ複数のエジプトの野党衛星チャンネルが企画し、配信したビデオ会議-コロナウイルスの脅威に対峙する国家的営為の優先事項…協力と参加は義務-で報じられた。感染症専門医、メトワリー・ザカリヤー医師は会議で「政治的・思想的な対立で、与党か野党か、統治者か国民かの区別なく襲い掛かる脅威の対策を妨げてはならない」と述べた。
さらに「直面する多くの難局にもかかわらず、同胞団は外国に委員会を設置することを決定した。そこに様々な専門サイトを立ち上げ、医師の質の向上、専門家による遠隔相談窓口の設置、(パンデミックに対する)意識向上、YouTubeによる正しい情報の発信やデマへの注意喚起、およびすべての社会層に対する心のケアなどで社会貢献を果たしていく。」と付け加えた。そして、会議の最終声明で同胞団は「我々は偉大な国民と愛する祖国エジプトのために献身的に活動する」と断言した。
また、同胞団は国民に、コロナウイルスに対する安全対策と予防対策の徹底、ステイホームと自宅での礼拝を守るように呼び掛けた。一方、コロナの影響を受けた日雇い労働者のための「エジプト義援・慈善センター」の支援活動に率先して関わったアズハル機構には助成を行うと表明し、エジプトの大企業や政府によって多大な人道的かつ国民的役割を担わされた実業家たちには、今回のパンデミックにより大きな打撃を受けた人々への支援の提供を急がせた。
(2)につづく
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( 翻訳者:藤原路成 )
( 記事ID:48816 )