トルコ、経済支援を米中央銀行制度(FED)に要請
2020年04月09日付 Cumhuriyet 紙
トルコは、新型コロナウィルスのために90か国が融資申請するIMF(国際通貨基金)には申請せず、ドル支援のためにFED(米中央銀行制度)に申請を行った。
新型コロナウィルスの感染拡大以降、FEDは増加する世界的なドルの需要に応じて、14か国とスワップ協定を結んだ。トルコもこれに加わるために正式に申請を行ったことがあきらかとなった。
ブルームバーグ社がこの件に近い関係筋から得た情報によると、トルコ中央銀行もスワップ協定に加わるために正式に政府から要請がなされた。しかしFEDはまだトルコを枠に加えていない。
■準備預金が110億ドルに下がる
トルコ中央銀行の準備預金の総額が年初からこれまでにかけて 110億ドル下がったことに注目したブルームバーグは、トルコが外貨の支援を必要としていると指摘した。
トルコは、IMFに申請した90か国のうちには入っていない。
FEDはまずヨーロッパ、日本、カナダ、スイスそしてイギリスの中央銀行とスワップ協定を締結した。次にシンガポール、韓国、ブラジル、スウェーデン、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、ノルウェー、そしてデンマークの中央銀行とも協定を結んだ。
FEDはその後、スワップ協定を結んでいない国のために新たな対策を講じた。外国の中央銀行が、手元の米国債と引き換えにドルをドルを調達できるようにした。
トルコは、手持ちの米国債をワシントンとの緊張関係により770億ドルから28億ドルにまで落としているため、この機会から得られる利益は限定的である。
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( 翻訳者:山下鈴奈 )
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