エジプト:モスクの閉鎖、集団礼拝の停止も…断食はイスラム教徒の義務(1)
2020年04月10日付 al-Quds al-Arabi 紙

■エジプトワクフ省はタラーウィーフの礼拝を一時停止…アズハルは「すべてのイスラム教徒に対する断食の義務」を強調(1)

【カイロ:本紙】

エジプト宗教財産(ワクフ)省は昨日金曜、タラーウィーフの礼拝(注:ラマダーン月のイシャー礼拝後に行う自発的な礼拝)に関する適用はすべての集団礼拝に関しても適用となり、その再開は礼拝の一時停止の原因がなくなるか否かに基づいていると強調した。

同省はフェイスブックの公式ページを通じて以下のように付け加えた。「モスクを閉鎖し、モスクでの金曜礼拝や集団礼拝を停止する原因がなくならない限りは、モスクでの金曜礼拝や集団礼拝、あるいはタラーウィーフの礼拝の余地はない。また一般的に、集会はコロナウイルス感染伝播の要因である」。

また、同省は「モスクの再開は、エジプトにおけるコロナウイルスの新規感染例がなくなり、またウイルス拡大の収束のために公共の集会が人々の生活にもはや危険を及ぼさないと保健省が確認することにかかっている」と指摘した。

同省は以下のように締めくくった。「我々は力強く偉大なる神に、我々のエジプトと世界中のすべての国々や人々から、試練を早く取り除いてくださることを真に願っている」。

こうした中、ワクフ省のムハンマド・ムフタ―ル・グムア大臣は、公共交通手段の運営が継続しているにも関わらずモスクが閉鎖された理由についての質問に回答した。

同相はエジプトの衛星放送番組「ハディース・サーア」の中で以下のように述べた。「識者と専門家が共同で評価し、考慮された公益によってこそ様々な物事の判断がなされる。そしてモスクの一時閉鎖は、すべての宗教機関によって評価され法的に考慮された公益のために行われる」。

続けて、「こうした考えは、集会こそがコロナウイルス感染伝播の最も危険な経路であるという医師の意見に基づいたものである。コロナウイルスは、世界のさまざまな国で起きているように、一部の人々を死に至らしめるものだ」と述べた。


(2)に続く

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:中嶋甘奈 )
( 記事ID:48841 )