リビア:イスラエルがハフタル戦争に関心を寄せる理由(1)
2020年04月15日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イギリスの視点:イスラエルのハフタル氏への関心の秘密は何か

【ロンドン:本紙】

ロンドンの「ミドル・イースト・アイ」のウェブサイトは、イスラエルによるリビアのハフタル戦争への支持に関するユーシー・ムリーマーン氏の報告を掲載した。これによれば、イスラエルはUAEの援助を受け、ハフタル氏側のいわゆるリビア国民軍に武器を提供しているという。

ファーイズ・サラージュ氏が首相を務めるリビア政府はトリポリとその周辺地域(リビア西部)を支配しており、同政府側にはカタールとトルコがついている。そこでアンカラ(トルコ政府)は、リビア政府に対する武器と戦闘員の大きな供給者となっている。

トルコは無人飛行機(ドローン)も提供も行った。それらの一部はイスラエルの無人飛行機に基づいて設計され、また一部はトルコの同盟国であるアゼルバイジャンに輸出された。

さらにアンカラ(トルコ政府)は、ハリーファ・ハフタル氏とその同盟者らに対する戦争におけるリビア政府の奮闘を支援するため、数千のシリア人戦闘員を動員した。

一方で、ハフタル氏はリビア東部とその主要港ベンガジを支配している。同氏は米国籍を有しており、同国の諜報機関であるCIAと強い関係を持っているため、ドナルド・トランプ大統領の支援を得ている。トランプ大統領政権は国際平和活動を支持しているが、密かにハフタルの軍事攻撃を援助している。そして、ワシントン(米国政府)の同盟国であるエジプトとUAEがこれに追従し、より小規模にイスラエルも続いた。

ムリーマーン氏は以下のようにコメントした。「イスラエルの役割は不明ではあるものの、重要である」。

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( 翻訳者:堀内優希 )
( 記事ID:48858 )