スーダン:イスラーム・ダアワ協会の解散と財産の押収を決定
2020年04月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
■スーダン:イスラーム・ダアワ協会の解散と財産の押収を決定
【ハルツーム:アナトリア通信社】
スーダン移行政府の「権力解体・汚職撲滅・資産返還」委員会は「イスラーム・ダアワ協会(IDO)」の登録破棄と、前政権の幹部三人から土地156区画を回収することを発表した。
発表は「権力解体」委員会が金曜日(10日)に設けた記者会見にて行われ、スーダン国営放送(SUNA)がウェブサイトで報道し、一部の地元ニュースでも放送された。
(会見で)委員会のメンバー、ワジュディー・サーレフ氏は、スーダン移行政府メンバーでもあるムハンマド・ファキー「権力解体」委員会副代表の決定を読み上げた。それによると、IDOの国内外の資金と資産が全て押収、回収され、金融省に引き渡される。
また、IDOが保有するすべての会社とその投資プロジェクトの登録も破棄される。
アナトリア通信社の質問に対しファキー副代表は「「権力解体」委員会は前政権の主要人物から回収した2000区画以上の土地の回収ファイルを精査し、前政権の幹部三人が保有していた土地156区画を回収したと答えた。
一方、「権力解体」委員会メンバーのサラーフ・マナーウ氏は、「ハルツームのIDO本部は、1989年6月に政権を掌握する前、クーデターを起こしたオマル・バシール前大統領の最初の声明を記録した」と述べた。
さらにマナーウ氏は「イスラーム主義者がスーダンにおいて権力の座に就くことは二度とない。ありえない。」と話した。
IDOは、非営利で独立した国際人道ボランティア組織として1980年に設立された。その目的は、イスラームを普及し、寛容と共生の大切さを浸透させることから、貧困者の支援と救助、地域主体の町づくりの奨励にまで多岐にわたる。
(後略)
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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:48877 )