エジプト:コロナ感染者の状況とアビガンの臨床試験の開始(2)
2020年04月18日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾コロナで新たに9人が死亡し、エジプトの死者数は205人に増加…50人の感染者に対し日本の薬の臨床実験を始める
【カイロ:ターミル・ヒンダーウィー、本紙】
また保健省は、現在までにエジプトでは55,000件近いコロナウイルス検査を実施したと明らかにし、以下のように続けた。
「コロナウイルスの症状が出ている人に対して検査が行われており、当省は今のところ(検査対象の)拡大を検討するべきではないと考えている。」
「WHOは、コロナウイルス感染者、特に感染者の大部分である症状が出ていないか軽い人については、自主的な隔離および自宅での隔離がウイルスに対処する最善の方法であるとの認識を示している。」
「WHOの見解に基づいた検査や接触者の調査においては、科学的根拠こそ私たちが従うべきものである。」
この流れの中で、保健省はコロナウイルス感染者に対し日本の薬「アビガン」の臨床試験を開始した。
元保健相のモハメド・アワド・ターグッディーン大統領顧問(保健・予防担当)は、エジプトは十分に優秀な医療関係の決定権者と盤石な医療インフラを擁しており、中国でコロナウイルスが現れてから早い段階でコロナウイルスの蔓延に対抗するための準備ができていたと語った。
同大統領顧問は、「エジプト全ての県に発熱外来か胸部疾患の専門科のある病院がある。また、エジプトには1893年に設立された中東で最大の胸部疾患病院であるアッバースィーヤ胸部疾患病院がある」と説明した。
(3)に続く
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( 翻訳者:山下綾華 )
( 記事ID:48898 )