パレスチナ:ハマースの政治局長がカタール首長と会談
2020年04月24日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ハニーヤ政治局長はカタール首長と政治の展開やコロナ危機について会談
【ガザ: アナトリア通信】
ハマースのイスマーイール・ハニーヤ政治局長は木曜日(23日)、カタールのタミーム・ビン・ハマド・アール・サーニー首長と、政治の展開やコロナウイルス危機について会談した。ハマースから発出された声明によると、本会談はハニーヤ議長がカタール首長に電話をかけ行われたという。
声明によると両者は、政治の展開について協議したという。これはコロナウイルスの大流行に関することや、イスラエルの新内閣発足および占領下に置く西岸の複数の地区を併合するという新内閣の目論見に関することだ。電話会談のなかでハニーヤ政治局長は、「パレスチナ市民は、イスラエルの計画を受け入れることも、看過することもできない」と強調した。
また、ハニーヤ政治局長は様々な場所でのパレスチナ市民に対するカタール政府の援助に感謝を表明し、カタールのパレスチナ人への支援は、真のアラブ人としての同国の姿勢を表しているとの見方を示した。
他方、ハマースの声明によると、ハニーヤ政治局長はアラブ連盟のアフマド・アブー・ゲイト事務局長と電話で会談し、西岸の複数の地区を併合しようとするイスラエルの計画について議論した。また同政治局長はアブー・ゲイト事務局長と、政治状況やイスラエルの新内閣発足についても議論した。
木曜(23日)、パレスチナはアラブ連盟の外相級緊急テレビ会合を、可及的速やかに開催するよう求めた。これは、西岸の複数の地区を併合しようとするイスラエルの目論見に対するアラブとしての措置を議論するためである。
リクード党党首で首相としての任期が満了するネタニヤフ首相と、「青と白」連合のベニー・ガンツ代表は月曜(20日)、両者ともに、緊急の挙国一致内閣を発足させる合意に署名した。本内閣で両者は交代で首相を務めることになり、最初の18カ月はネタニヤフ首相から始まるという。
(後略)
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( 翻訳者:石橋弘太郎 )
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