ドイツとヨルダンから帰国し、サムスン県で14日間の自宅待機を行っている市民らは、サフル(断食前の朝食)の時間の太鼓とズルナ(西アジアの木管楽器)に合わせた唄を聞き、昔懐かしいラマザンを過ごしている。
2日前、ヨルダンとドイツから358人のトルコ人が帰国した。これはレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の指示に基づき、フアト・オクタイ副大統領の調整と外務省の働きかけによって行われている海外のトルコ人退避計画の一環である。この帰国者らはサムスン県にある青年スポーツ省奨学金・寮施設協会総局のミュネッヴェル・アヤシュル寮でラマザンを迎えた。
寮で隔離中の彼らは、サフルのために、ラマザンの太鼓奏者が寮周辺で歌う唄や神をたたえる詩と共に目覚める。家の窓からラマザンの太鼓奏者を眺め、手を叩いてリズムに乗るのだ。
イスマイル・ハック・カサプオール青年スポーツ大臣はアナドル通信の記者らに、サムスン県の寮にはそれぞれ162人と196人のヨルダンとドイツから帰国した出稼ぎ労働者が滞在すると述べた。カサプオール氏は、自宅隔離中の彼らをもてなすため最善を尽くしていると語り、次のように話した。
「帰国した出稼ぎ労働者の人々に懐かしい故郷のラマザンを味わわせてあげたいと考えている。太鼓とズルナの音に合わせて唄や神をたたえる詩を歌い上げ、その音でサフルのために目覚めてほしいのだ。自宅隔離中の人々を懐かしいラマザンでもてなし、彼らが国外で懐かしんだだろうこの美しい行事を故郷で再び過ごすことを我々の目標とした。自宅待機中ではあるが、それぞれの家であるかのように感じてもらえたらうれしい。」
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( 翻訳者:大谷菜々 )
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