シリア:瓦礫の上でイフタール
2020年05月06日付 al-Mudun 紙


■アリーハー村…家の瓦礫の上でのイフタール

【ベイルート:本紙】

国連の統計によると、シリアにおける戦争により38万人以上が死亡し、国内・国外で合わせた人口の半数以上が放逐され、避難することとなった。一方国際連合世界食糧計画(WFP)によると、大多数のシリア人は貧困ライン以下で生活しており、わずか1年間で食料品の価格が107%の割合で上昇した。

しかし戦争と悲惨な状況は、被害を受けた地域においても、シリアの家族が集まってラマダーン月のイフタール(断食明けの食事)をとることを妨げることはなかった。シリアの家族は破壊された瓦礫の上に座り、断食月の到来を祝った。

AFP通信社は、シリアのイドリブ県南部のアリーハー町において、破壊された家の瓦礫の間に集まってラマダーン月のイフタールをとっているシリア人家族の写真を発表した。これはSNSの広い範囲において、アサド体制がシリア革命を鎮圧するために過去10年間で進めた焦土政策によって、シリア人が受けた人間的抑圧と不正の具現化であると見なされているものである。

複数のシリア人活動家がSNS上で共有した情報によると、シリア人難民の集団が、ロシアによって支援されたシリア政権軍の爆撃により破壊された自宅へと帰った。この爆撃はシリア政権軍がイドリブ県を奪還するために行ったものであった。写真には、たとえ破壊された自宅の上であっても、たとえわずかであっても、ラマダーン月の思い出を取り戻すためにアリーハー村で1日を過ごした、ターリク・アブー・ザイドの家族が写っている。

(後略)

VIDEO: Tareq Abu Ziad and his family break the daily fast for the Muslim holy month of Ramadan while sitting in the rubble of their destroyed home in the town of Ariha in the southern countryside of Syria's Idlib pic.twitter.com/RaST7T7pZS

— AFP news agency (@AFP) May 6, 2020


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( 翻訳者:森友冴 )
( 記事ID:49018 )