シリア:政権がダルアー県郊外に向け増援部隊を派遣(1)
2020年05月08日付 al-Quds al-Arabi 紙


■シリアの政権はダルアー田園地域に対し複数種の増援部隊を派遣する

【ダマスカス:本紙】

シリアの現地戦場筋が本紙に述べたところによると、シリアの政権部隊は数日前にダルアー県田園地帯の複数地域に様々な種類の増援部隊の派遣を行った。こうした動きは、シリアの最南端に位置するダルアー県における政治的解決から2年が経過した現在、同県が大規模な軍事行動を経験する可能性があることを示唆している。この政治的解決はロシアの仲介によって、政権と同地を支配する複数の武装勢力の間で成立したものである。

本紙が得た情報によると、複数の装甲車両、戦車、車両、兵員輸送車、四輪駆動車両に加え、第4師団、第5師団、第7師団に所属する数百名の兵士がダルアー郊外の町村へ向かった。また、いくつかの増援部隊がダルアー郊外の様々な地域にある軍事旅団の複数拠点に配備された。

同様の緊張化は、ムハーバラート(諜報機関)や政権部隊、あるいは警察組織が有する拠点に対し、武装集団が組織的かつ断続的な一連の攻撃を実施した後に生じたものである。武装集団による最新の攻撃は、数日前のマズィーリーブ町の警察署に対して実施された。この攻撃にはオートバイが用いられ、結果9人の警察官が殺害された。

(2)に進む

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:49045 )