イラク:新政府が直面する課題
2020年05月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
■法律家は本紙に対し、経済、治安、そして汚職対策がイラク新政府の抱える最も最重要課題だと述べた。
【バグダード:本紙、マシュリク・リーサーン】
ムスタファー・カーズィミー首相率いるイラクの新政権は、重大な課題に直面している。そしてその影響は、一部のイラク国内情勢だけでなく、国内情勢全体、そして地域全体に及んでいる。
法律家で前国会議員であるフセイン・アサディー氏は、「新政権」が直面している課題を三つの問題(経済、治安、汚職防止)に分ける一方で、これらの課題は、「別の形でも現れており、早期の選挙、デモ隊への正当な対応、連邦予算、汚職対策、国家の威信回復、行政システムの改革、経済システムの改革、外交政策の改革、外国軍の排除という9つの課題に絞り込むことができる」との見方を示した。
「経済的課題」について、アサディー氏は本紙に対し次のように述べた。「(新)政権が直面している大きな課題の一つは、多くの予算の唯一の財源として石油に依存する単一部門頼みの経済だ。このような事態は、イラクが産業や農業、観光といった他の分野においても多くの富を有しているのにも関わらず起こっている。これらの富は、多角的な経済への転換を可能にする。石油は、自然にあるいは不自に(価格が)下落し、ここ数十年の最安値に達するかもしれないのだ。」
(後略)
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( 翻訳者:難波奈央 )
( 記事ID:49090 )