イラク:抗議活動参加者の失踪に関し、国連が新たな報告書を発行(3)
2020年05月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
■新たな国連報告書:イラクで抗議活動が開始されて以降25人の失踪者…誘拐の背後には武装集団
【バグダード:本紙】
同報告書は 活動家の誘拐や失踪に関して以下のように指摘した。「誘拐行為や失踪は活動家やデモ参加者を狙った違反行為やそれに付随する 侵害行為を含む数多くの事件の最中に発生した。こうした行為の中には、意図的な殺人行為や発砲、ナイフを用いた攻撃、恐喝、恫喝 、デモの発生地点における過度かつ違法な武力行使が含まれる」。
さらに同報告書は以下のように指摘した。「インタビューを受けた人の大多数は、自身らの誘拐に何らかの武装集団が関与していることを推測していたが、その実行犯の身元を知る人は誰もいなかった。また彼らはイラク治安部隊に直接的な責任があるとは考えておらず、一般的な犯罪集団が(実行犯として)とがめられるべきであるとも考えていない」。
同報告書は「ムスタファー・カーズィミー首相は先週、抗議者と治安部隊の両方の中から、民衆抗議活動で発生した死者及び負傷者、障害者の正確な名簿の作成を担う委員会の設立を命じた。また同氏は自身のオフィスに直結した専門委員会に対し、リストの作成にあたって、記載される情報の正確性を担保するため、様々な国家機関や信頼できる国内(イラク)・国際的組織と協力するという任務を与えた」と伝えた。
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( 翻訳者:本多香奈 )
( 記事ID:49178 )