国内線、徐々に正常化へ
2020年06月02日付 Milliyet 紙


新型コロナウイルスによる緊急事態からの正常化の一環で、昨日から国内線の運航再開が始まる中、トルコ航空はイスタンブル空港発着の国内線の便を6月4日から増やして、国内34都市への運航が再開となる。さらに、6月18日にはヨーロッパの6ヶ国16都市とアナトリア地域の14都市との間の直行便を再開するとした。

トルコ航空は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い4月の初週から国内線・国際線の全ての便を休止していた。感染拡大が収束しつつある中で、正常化の一環として6月1日からイスタンブル、アンカラ、イズミル、アンタルヤ、トラブゾンをはじめとする5県で運航を再開した。昨日新たに再開した便は今日も運航を続けている。早朝からイスタンブル空港に来た乗客は、マスクの着用や入口のサーモグラフィーカメラによる検温など感染症対策を徹底した上でターミナル内に入場した。乗客の荷物についても、ウイルスを除菌する紫外線消毒システムを通ってターミナル内に持ち込まれた。乗客以外の送迎者は、感染症対策のため入場は不可となった。

■乗客への徹底した感染症対策

イスタンブル空港運営会社のIGAは可能な限りの感染症対策を講じ、空港内に入場する乗客がソーシャルディスタンスの確保などの対策を徹底していることを確認した。搭乗口の職員もまた、感染症対策のため設けられたクリアボード越しにチケットの確認などの作業を行った。トルコ航空のトラブゾン行きの便を利用したハカン・ゲルズ氏に話を聞いた。彼は故郷リゼの茶畑で紅茶の葉の収穫を手伝いに行くという。「飛行機を利用するにあたり、感染症対策を徹底しています。マスクや消毒液は必要なだけ持参しました。できる限りの対策をして、ソーシャルディスタンスも確保できる時は意識するようにしています。」

また、別の便でイズミルに向かうジャン・ボドゥル氏も取材に応じた。「家族がイズミルに住んでいて、パンデミックが起きてから3ヶ月間母に会えていませんでした。母の顔が見たいです。感染症対策はきちんとしています。例えば、手をこまめに消毒したり、見てわかるようにマスクも2枚付けていたり。イズミルの実家に着いてからも2週間は家の中でもマスクをしていようと思っています。HESコード(感染症対策用コード)は、ショートメールで取得でき、とても実用的でした。」

■イスタンブルから国内34都市への運航が再開

新型コロナウイルスによる緊急事態からの正常化の一環でトルコ航空がホームページ上で正式に発表した内容によれば、6月4日から、イスタンブル空港発着で国内34都市への運航が再開するという。この日から再開するのは、以下の都市である。:
アダナ/アドゥヤマン/アール/アマスヤ/アンカラ/アンタルヤ/バトマン/ビンギョル/ボドルム/ダラマン/ディヤルバクル/エラズー/エルジンジャン/エルズルム/ガズィアンテプ/ハタイ/ウードゥル/ウスパルタ/イズミル/カフラマンマラシュ/カルス/カイセリ/コンヤ/マラティヤ/マルディン/ムシュ/ネヴシェヒル/オルドゥ・ギレスン/サムスン/シノプ/スィヴァス/シャンルウルファ/トラブゾン/ヴァン

■サビハギョクチェン空港からもアナトリア地域内各地への飛行が増加予定

サビハギョクチェン空港を拠点にするペガサス航空もまた、新型コロナウイルスの感染拡大により運航を休止していたが、6月1日より運航を再開。6月4日には27都市に39便の運航再開を予定している。
ペガサス航空が再開を予定しているのは以下の都市(サビハギョクチェン空港発着):
/アンタルヤ/アンカラ/イズミル/アダナ/ボドルム/トラブゾン/ヴァン/ダラマン/カイセリ/ガズィアンテプ/ディヤルバクル/エラズー/ガズィパシャ/ハタイ/コンヤ/マラティヤ/サムスン/ムシュ/オルドゥ・ギレスン/スィヴァス/シャンルウルファ/エルズルム/バトマン/エルジンジャン/マルディン/カルス

また、イスタンブル発着以外にも、以下の都市間で運航を再開する。
イズミル発着:アダナ/アンカラ/マルディン/エラズー/カイセリ/サムスン/トラブゾン
アダナ発着:トラブゾン/アンタルヤ/ボドルム/ヴァン
アンカラ発着:アンタルヤ/ボドルム

■トルコ航空は国際線も再開

トルコ航空メディア顧問ヤフヤ・ユストゥン氏によると、6月18日からヨーロッパの16都市とアナトリア地域の14都市間での運航を再開するという。
ユストゥン氏はツイッターで以下のようなツイートをした。

「バーゼル(スイス)からガズィアンテプ、フランクフルト(ドイツ)からエラズーなど…6月18日からヨーロッパの16都市とアナトリア地域の14都市間の直行便を再開します。トルコ国旗を背負った航空会社として、皆様が故郷に少しでも早く帰れるよう、お客様が愛する人に少しでも早く会えるよう尽力します。」

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( 翻訳者:榎本恵実 )
( 記事ID:49226 )