■イスラエルがコロナ流行開始以来ヨルダン川西岸地区南部の数十人のパレスチナ人の住居を破壊

【ハアレツ紙：ヒジャーズ・シーザーフ】

（イスラエル）市民行政局は水曜日（3日）、ヨルダン川西岸地区にある65名のパレスチナ人の住居を、射撃区域内に建てられている、あるいは無許可で建てられたものだとして取り壊した。また、エリコ郡では市民行政局が７家族、約30名が生活する住居を破壊した。さらに、ヘブロン丘陵の南に位置するヒルバ・マルカズ地区では、25人の子供を含む35人が生活していた住宅6軒が取り壊された。そして、ヒルバ・マフラカ地区では市民行政局が、2人が使用していたテントを取り壊した。

市民行政局がパレスチナ人の住居を取り壊したムサーフィル・ヤター集落。集落の議会のニダール・アブー・ユーニス議長は本紙に対し、「（取り壊しにより）住居からの立ち退きを余儀なくされた人々の一部は洞窟の中で夜を明かし、その他の人々も地域住民が提供したテントで過ごした」と述べた。また、家を取り壊された一人であり、エリコ出身で7人の子供を持つ父親であるイブラヒム・アブー・ダーフーク氏は、「市民行政局が元々暮らしていた地域から我々を追い出したので、私の一家は3カ月前にこの場所に引っ越してきた」と語った。

アブー・ダーフーク氏によると、軍と市民行政局が家を取り壊しに訪問してきた時、彼と幼い子供たちは寝ていたという。同氏は本紙に対し、「寝ている幼い子供たちに何が起きたか、想像してみてください。軍は突然やって来たのですよ」と語った。また、「幼い息子は怯えてなぜ彼らが来たのか、何をするのかと尋ねました。幼い子供にとって、こんなのあたりまえの生活ではありませんよ」と続けた。

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（ 翻訳者:今井綾香 ）
（ 記事ID:49253 )