リビア:スィースィー大統領の停戦提案が拒否される
2020年06月08日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ハフタル将軍を救援するためのスィースィー大統領の提案は、リビアで断固拒否される

【チュニス:本紙、ハサン・サルマーン】

エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領が主導している、ハリーファ・ハフタル将軍を救援するための提案が、リビアで断固拒否された。そして、国民合意政府はエジプト政府、ロシア、U.A.Eが支援しているハフタル将軍の部隊からリビア全土を解放するために精力的に活動している、と強調した。また、複数の情報筋は、ロシア政府とエジプト政府がハフタル将軍の部隊の支援のために、数千人の兵士と傭兵を送り込んだことを明らかにした。なお、将軍の部隊はリビア西部、南部において全ての軍事拠点を失いつつある。

土曜日(6日)、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領は、現在リビアで起きている紛争の解決のための政治的提案を発表した。この提案では今月6月8日月曜日からの停戦を呼びかけており、「諸勢力はリビア危機の軍事的解決を模索することを強く主張している」と警告した。なお、これらの発言はスィースィー大統領がリビア東部のトブルク議会のアギーラ・サーリフ議長とハリーファ・ハフタル将軍と共にカイロで行った記者会見でのものだ。ちなみに、ハフタル将軍の部隊は国際的に承認されている国民合意政府の部隊に大敗北を喫している。

スィースィー大統領の提案はリビアのほとんどの勢力によって激しく拒否された。そして国民合意政府に属するリビア軍の報道官ムハンマド・グヌーヌー大佐は以下のようにコメントした。「我々に衛星放送で戦犯の突飛な行動を鑑賞している時間はない。我々は逃走中のテロリスト民兵を駆逐せんとする勇敢な我が部隊の力強く断固とした前進をフォローアップしていく。戦場は結局戦場なのだ。我々がこの戦争を始めたわけではない。しかし我々がその終わりの時と場所を決めるのだ。」

(後略)

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( 翻訳者:森友冴 )
( 記事ID:49269 )